ギブソンのJシリーズは1943年から生産を始めたシリーズで、ギブソンのアコースティックギターの中でも人気の高い定番のモデルです。ここではそんなJシリーズの買取相場や人気のモデルをご紹介します。
Gibson(ギブソン)の買取価格の相場とは?レスポールやSGなど
この記事のポイント
Gibson(ギブソン)・Jシリーズの査定例
J45の50~60年代モデルやシグネチャーモデルなどのJシリーズは高価買取になりやすいです。ここでは買取事例の中でも高価買取となったケースを一部ご紹介します。
J-45
Gibson CustomShop J-45 Acasia Edition | ¥110,000 |
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Gibson J-45 2012年製 | ¥120,000 |
Gibson J-45 Adj | ¥160,000 |
Gibson J-45 KOA | ¥125,000 |
J-200
Gibson J-200 | ¥140,000 |
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Gibson 1958 J-200 1997年製 | ¥110,000 |
Gibson Custom Shop J-200 Western Classic | ¥200,000 |
Gibson J-200 | ¥100,000 |
J-160E
Gibson J-160E 斉藤和義モデル | ¥130,000 |
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Gibson Limited Edition Early 1960's J-160E Triburst VOS | ¥133,000 |
Gibson Kazuyoshi Saito J-160E | ¥150,000 |
Gibson j-160e | ¥72,000 |
Gibson(ギブソン)・Jシリーズの中でも高価買取が期待できるモデル
多くのミュージシャンに愛されているJ45は高価買取が期待できます。50年代、60年代モデルも依然として人気です。
Gibson J45
ギブソン・J45は、発売時の価格が45ドルだったことからネーミングされたといわれています。ギブソン製のアコースティックギターとしてはもっともポピュラーな存在であり、オーソドックスなギターでもあります。
大型ボディの採用により迫力あるサウンドを奏でられるのが大きな特徴。堅牢なグローヴァーペグを採用しているのも大きな特徴といえるでしょう。2016年からのモデルにはLR Baggs Element TVCピックアップを搭載し、指板のエッジを加工することで演奏性の向上にも成功しました。
数々のミュージシャンから愛されているのも、高価買取が期待できる大きな理由です。代表的なミュージシャンとしては、あいみょんさんや星野源さん、奥田民生さん、桑田佳祐さんなどがJ45を愛機として使用しています。海外だとボブ・ディランやエリオット・スミスなども愛用しており、彼らのファンはもちろん、ギタリストだけなくシンガーなどからも人気があるため、高値で売買されているモデルです。
年代ごとで見るギブソン・J45の買取価格の違い
50年代モデルや60年代モデルは依然として高い人気を誇ります。それぞれの買取価格の違いについて見ていきましょう。
50年代モデルは仕様も安定しており、価値が高い
J45が初めてリリースされたのは1942年のことでした。この時期は第二次世界大戦の影響もあり、ギターのスペックが安定しなかった時期でもあります。
仕様が安定し始めたのが50年以降です。ネックもほどよい太さに収まり、ボディやネックにもマホガニーが使われるようになりました。安定した仕様で迫力あるサウンドを実現できるため価値が高く、高額で取引されています。
60年代モデルは仕様に特徴があり、秦基博や斉藤和義なども使用している
この年代のモデルには、スペシャルカラー仕様のモデルがあります。それが、67~68年にリリースされたチェリーレッド、エボニーブラックのスペシャルカラーモデルです。
また、厚めのホワイト・ピックガードを搭載した特別仕様なのも高額買取されている理由でしょう。斉藤和義氏や秦基博氏が愛用している事実も、高値がつきやすい大きな理由と考えられます。
高価買取が期待できるギブソン・J45のモデル
ここからは、高値での買取が期待できるJ45のモデルを具体的にご紹介します。
J-45の上位モデル:Southern Jumbo
ボディトップにはシトカ・スプルース、サイドとバックにはマホガニーを採用したモデルです。大きなピックガードの搭載、指板やヘッドのインレイによってラグジュアリーさを演出したモデル。
L.R. Baggsのアクティブピックアップ、Element VTCを搭載しています。これにより広いライブハウスやホールでも十分なパフォーマンスを発揮できるようになりました。あらゆるシーンで活躍できるため買取需要があります。
42年製のJ-45を完全再現したモデル:1942 J-45 Legend
1942年に誕生したJ45は、多くのミュージシャンから愛されてきました。そんなJ45が発売された当初のスペックを完全に再現したのがこちらのモデルです。
細部にわたり忠実に再現されたこちらのモデルですが、世界限定30本しか生産されていません。非常に希少価値が高いため、高額買取されています。アディロンダック・スプルースとマホガニーの組み合わせによる力強いサウンドも高値で取引されている理由でしょう。
斉藤和義シグネチャーモデル:Kazuyoshi Saito J-45
日本を代表するシンガーソングライターの一人、斉藤和義氏。そんな彼のシグネチャーモデルです。本人所有の68年製J45をベースに開発されたモデルで、可変式ブリッジを固定式にするなど特殊な仕様なのも高値で取引されている理由です。サウンドホールのリング、PUシステムにいたるまで斉藤氏のこだわりが詰まったモデルで、ファンからの評価も高いモデルといえます。
Gibson J200
J200はスーパージャンボシリーズの中でも代表的なシリーズです。これまでに幾度となく名前が変わった経緯があり、もともとはSUPER JUMBO-200というネーミングでした。
ウエスタン映画のスターであるレイ・ウィットリーからの「スクリーン映えするギターを」という打診によって誕生したのがこのギター。エルヴィス・プレスリーやボブディランなどのアーティストに愛用されてきた経緯から、現代でも高値で取引されています。
大型サイズでロングスケールな設計のため、パワフルで大音量なサウンドを得意とするギターです。また、アンティーク調のデザインを施したブリッジが高級感を演出しており、ルックス上の大きな特徴になっています。メイプルボディ採用でクリアかつブライトなサウンドなのも高値で取引されている理由でしょう。
年代ごとで見るギブソン・J200の買取価格の違い
ハカランダを使用した指板を採用した50~60年のモデルは高値で取引されています。また、70年代以降のモデルも仕様が安定していることから市場価値が高いといえます。
50~60年代のものはハカランダ指板などが採用されており希少価値が高い
J200はメイプルボディのモデルがよく知られていますが、50~60年代に製作されたギターの指板にはハカランダ材が使用されていました。また、60年代にはボブ・ディランやジョージ・ハリスンなどが愛用するようになったため、確固たる人気を確立したのです。希少価値が高いのはもちろん、著名なアーティストの愛機だったことから高値がつきやすいモデルです。
70年代以降のものも、サドルやブリッジなどの仕様が安定しており価値が高い
70年代に入ると、シンプルなブリッジを採用しサドルも通常仕様になります。ハカランダ指板からローズウッド指板に変わったのもこのころです。仕様が安定したことに加え、価格帯的にも安定している年代であることから市場需要も高い年代と言えます。
高価買取が期待できるギブソン・J200のモデル
またJ200にはアーティストとのコラボモデルなどがいくつか存在します。これらは通常ラインと異なる仕様になっており、高価買取となることも少なくありません。
ロン・ウッド(The Rolling Stones)モデル:1997 Ron Wood J-200
1997 Ron Wood J-200は、1997年に生産された限定モデルで、世界で100本しか作られなかった希少なギターです。手彫りのダブルピックガードやオリジナルのポジションマーク、ヘッドインレイなど随所にこだわりが見られるモデル。ファンはもちろん、コレクター人気も高いため高値で取引されていいます。
ボブ・ディランコラボモデル:SJ-200 Collector’s Edition、Player’s Edition
SJ-200 Collector’s Edition、Player’s Editionは、ボブ・ディランが監修を務めたJ-200です。ボディトップにシトカ・スプルース、サイド&バックにはフィギュアド・インディアンローズウッドを採用するなど豪華な造りとなっているのが特徴です。
指板のクレストインレイや、芸術的な意匠のダブルピックガードなど、華やかなビジュアルが魅力的。世界限定175本の生産なので希少価値も高く、中古市場でも高値で取引されています。ボブ・ディラン本人による直筆のサインがサウンドホールラベルに記載されているのも高額買取される理由です。
Gibson J50
基本的なスペックはJ45と同じですが、ナチュラルフィニッシュを採用しているのが大きな特徴です。すでにレギュラーラインナップから外れているモデルなので、そうした意味で希少価値のあるギターといえるでしょう。
1940年代から生産されていたモデルで、この時期には複数の木材を組み合わせたモデルもありました。市場にもあまり出回らないため、中古市場では高額買取される傾向にあります。
Gibson J15
外観こそJ45と酷似していますが、ボディのサイド&バック材にアメリカンウォルナットを採用しているのが大きな特徴です。全体的なバランスに優れており、コスパも高いモデルなので中古市場における需要も高いといえるでしょう。
エレメント・ピックアップを搭載しているため、屋外での弾き語りはもちろんライブハウスやホールでの演奏も可能。多彩な音楽活動に使用できる実用的なギターのため、ギタリストだけでなくシンガーなどにも需要の高いモデルです。
Gibson J160E
今なお熱狂的なファンが世界中にいるThe Beatles。代表的なメンバーでもあったジョンレノンが愛用していたのがこちらのモデルです。ジョンレノンが愛用したことで一躍有名になり、現在でも求めるギタリストやファンの多いモデルといえるでしょう。
ほかにも、フランク・ザッパやポールマッカートニーが愛用していたことでも知られています。国内だと井上陽水氏や斉藤和義氏などといった使用ミュージシャンも少なくありません。
高価買取が期待できるギブソン・J160Eのモデル
ジョン・レノンモデルや斉藤和義モデルなど、著名なミュージシャンのモデルや、ビンテージの仕様を再現したモデルなどは、高額買取がされやすいでしょう。
ジョン・レノン(The Beatles)モデル:The John Lennon J-160E Peace Model
The John Lennon J-160E Peace Modelは、彼が愛用していた69年製モデルの復刻版です。さまざまな名曲で使用されたギターのため、ファンとしては喉から手が出るほど欲しがる一本といえるでしょう。ピースモデルのピースは反戦を意味しており、ジョン・レノンを身近に感じられるギターとなっています。
62年製のJ160Eを再現したモデル:1962 J-160E VOS
ジョン・レノンやジョージ・ハリスンが実際にステージで使用していたJ160Eを忠実に再現したモデル。弦高調整を容易にするアジャスタブルサドルの採用や、P90ピックアップの搭載などが特徴です。ビートルズの名曲でも使用されてきた62年製ギターの再現モデルなので、ファンやコレクター人気の高いギターと言えます。
斉藤和義モデル:Kazuyoshi Saito J-160E
150本しか生産されていない斉藤和義氏のシグネチャーモデルです。ネックとボディのジョイント位置が15フレットに変更されており、より音楽的な表現の幅を広げられるJ-160Eと言えます。ヘッドや指板にオリジナルの装飾が施され、ネックも握りやすいサイズにカスタマイズ。ファンのみならず、ギタリストからの人気も高いモデルです。
Gibson J35
J45の前身となるモデルで、現行モデルはお手ごろな価格で販売されています。手ごろな価格ではあるものの、サウンドは高く評価されており、市場でも人気のあるモデルです。高値になりやすいのは30年代に造られたギターで、ビンテージとしての希少価値などから、非常に高値で取引されています。
買取価格に影響を与えるGibson(ギブソン)・Jシリーズの改造や状態
Jシリーズのギターに改造を施すことで、買取価格に影響を及ぼすことがあります。
アジャスタブルブリッジの交換
Jシリーズは、年代によって形状の異なるアジャスタブルブリッジが搭載されています。また、ノンアジャスタブルタイプのモデルも。ビンテージ価値の高い古いモデルだと、あえて交換することで価値が下がる可能性があるため注意が必要です。
ピックアップの取り付け
ピックアップを搭載していないモデルに、ピックアップを取り付ける改造です。音楽活動の場を広げられるカスタマイズですが、ボディに加工や穴あけなどが必要になるため、価値が下がる可能性があります。
Gibson(ギブソン)・Jシリーズを買取査定に出す際の注意点
ギブソンのJシリーズを査定に出す際、ボディやネックなどに傷、打痕がないかは事前に確認しておきましょう。また、ケース、保証書など、新品販売時の付属品有無などは買取価格に大きく影響します。なるべく新品の状態と同様に、付属品そろえた状態で査定を受けましょう。
よくある質問
楽器の買取屋さんはJシリーズを高額買取
楽器の買取屋さんではギブソンのJシリーズを高額買取いたします。家に眠っているJシリーズをお持ちでしたらぜひ当店までお問い合わせください。