Ibanez(アイバニーズ)は長い歴史を持つ楽器ブランドとして知られています。現在では世界的な知名度を誇るようになったアイバニーズですが、ここでは同ブランドのベースの買取相場、需要の高いモデルなどをまとめてみました。
この記事のポイント
Ibanezのベースの買取相場
Ibanez BTB775PB | ¥32,000 |
---|---|
Ibanez BTB 845SC NTL | ¥32,500 |
Ibanez SRAS7 | ASK |
Ibanez MDB3 | ASK |
SRAS7やSRFF800など、限定生産されたモデルは稀少価値もあり、高値になりやすい傾向にあります。また、MDB3やPGBなどのシグネチャーモデルも同様です。
Ibanez/アイバニーズ エレキベース/5弦ベース BTB775PB
Ibanez/アイバニーズ エレキベース/5弦ベース BTB 845SC NTL
高価買取が期待できるIbanezのベースの種類とは?
人気の高いシリーズのモデルや限定生産モデル、生産完了品などは中古市場でも高値で取引されています。また、シグネチャーモデルも同様に高価買取される傾向にあります。
人気シリーズのベースは高価買取が期待できる
アイバニーズで人気が高いシリーズとしては、プレミアムやプレステージ、グルーヴラインなどが挙げられます。それぞれの特徴や高価買取される理由をご紹介します。
プレミアムシリーズ
アイバニーズの技術力やノウハウをすべてつぎ込んだ、ハイスペックなベースをラインナップしています。演奏性を追及したボディフォルムやネックシェイプも特徴で、弾きやすさも抜群。買取需要が高いシリーズです。
さまざまなオリジナルパーツを惜しげもなく投入しているのも、プレミアムシリーズの特徴です。デザイン性にこだわったモデルも多く、ステージ映えするベースも多いため人気があります。
プレステージシリーズ
プレステージシリーズは、細部にわたって丁寧な造りとなっている点が自慢のシリーズです。大量生産のベースだと、フレットの端が角になっていることがほとんどですが、こちらのシリーズではフレットの両端を丁寧に丸く加工して仕上げています。
近年では海外の工場で楽器製造を行うメーカーも増えましたが、プレステージのベースは国内生産です。徹底した品質管理のもと製造されており、すべてのベースが高い品質をクリアしているため高値で取引されています。
グルーヴラインシリーズ
演奏性の向上を目的としたボディシェイプを採用しているシリーズです。ハイポジションでの演奏がしやすい設計になっており、多くのベーシストから人気があります。
ネックにはブビンガとウェンジを使用しており、クリアで芯のある音を実現しました。ハムキャンセル構造によりノイズの軽減に成功しているのも、中古市場で高値がつきやすい理由です。
限定生産モデルや生産完了品などは希少価値が高い
生産が完了しているモデルは手に入りにくく、希少価値があるため高値で取引される傾向にあります。詳しく見ていきましょう。
生産完了モデル:SR30HM4
ボディのトップとバックに使用しているのは、ハートウッドというレアなメイプル材です。希少なメイプル材をボディに使用することでウォームなサウンドメイクが可能になりました。
ネックもスリムシェイプのため、握りこんで弾くスタイルのベーシストからも支持されています。エッジ部分も丁寧に加工され、演奏しやすいモデルなので人気があり、高額査定につながりやすいベースです。
限定生産モデル:SRAS7
阿修羅神をモチーフに開発された、見た目のインパクトも抜群なモデルです。鮮やかなレッドカラーはステージ映えも間違いなしなので、このビジュアルに魅力を感じて手に入れたいと考える方も少なくありません。
7弦仕様で、なおかつ5~7弦はフレットレスという非常に珍しい設計なのも高値で取引される理由です。ステージ上での表現の幅も広がり、多彩なサウンドを生み出せるため人気です。市場に流通する数も少ないのも高値で取引される理由。
限定生産モデル:SRFF800
ボディに浮かび上がる美しい木目が印象的なモデル。ボディの木目に目を奪われがちですが、ファンドフレットを採用しているのも特徴です。低音弦のスケールが長くなるため、ローチューニング時にもテンションを確保できます。
Ibanez Custom Electronics EQにより、ワンタッチで中音域の周波数帯を切り替えられます。ブビンガとシャトバ材を使用したネックはスリムシェイプで、演奏もしやすいため人気があります。
生産完了モデル:TMB300など(タルマンベース)
90年代にアイバニーズからリリースされていた、TALMANというシェイプのモデルや、それをもとに新しくなったモデルなどは中古市場でも人気が高いです。メイプル素材のネックはスリムな設計なので、握りこんで弾くベーシストから高い支持を得ています。
同ブランドオリジナルのピックアップを搭載しており、パンチのあるサウンドを奏でられます。2バンドEQも搭載し、緻密なサウンドメイクができるのも高値で取引される理由です。
シグネチャーモデルのIbanezのベースは買取需要がある
シグネチャーモデルはハイスペックなものが多く、そのアーティストのファンからの買取需要もあるため高値で取引されています。
シャーリー・ダンジェロ(Arch Enemyほか)モデル:SDB3 Sharlee D'Angelo
一度見ると忘れられない、インパクトのあるボディシェイプを採用したモデル。スポット生産されているシグネチャーモデルのため、いつ生産中止になるか分からず、それゆえに中古市場でも高値がつきやすいです。
2バンドEQとPFR-N4の搭載により、ハイゲインでゴリゴリのサウンドからクラシカルな音まで、多彩なサウンドメイクが可能です。
マイク・ダントニオ(Killswitch Engage)モデル:MDBシリーズ
激しいステージングで世界的な人気を誇るベーシスト、マイク・ダントニオのシグネチャーモデルです。MDB以外にもMDB2、MDB3などのモデルがあり、それぞれのモデルにおいて特徴が異なります。
MDBにはメドゥーサのペイントが施されていましたが、MDB2ではドクロのデザインに。MDB3はそれまでとボディシェイプが一新され、デストロイヤーシェイプを採用しています。コンター加工を施すことでシャープな印象のベースに仕上がっています。
ボディ材にはマホガニーを採用し、クリアな中低域を実現。このシリーズの特徴でもあるネックのオリジナルインレイももちろんあります。ファンでなくても手にしてみたい一本です。
フィールディ(KORN)モデル:K5シリーズ
その攻撃的・暴力的な世界観で多くのメタルファンを虜にし続けるKORN。そのベーシストであるフィールディのモデルです。
K5シリーズのBKFは、本人の希望により軽量化を突き進めたモデルになっています。全体の重量バランスも改善され、ヘッド落ちしにくい設計になっているのが特徴です。艶消しブラックのフィニッシュを採用しているほか、金属パーツにも艶消しブラックを採用。全体的にダークな印象のベースに仕上がっています。見た目もかっこいいですが、演奏性も高いモデルのため人気で高値で取引されています。
同じシリーズのTKFは、5弦仕様でより多くの音域を使えるのが魅力的。オリジナルの3バンドEQも搭載しているため、幅広いサウンドメイクを可能にしています。ロックはもちろん、ヘヴィメタルやハードコアなどあらゆる音楽ジャンルに対応できる懐の深さゆえ、中古市場でも高値がつきやすいシリーズです。
ピーター・イワース(In Flames)モデル:PIBシリーズ
スウェーデンを拠点に世界で活躍していたイン・フレイムス。PIB2やPIB3など、アイバニーズからは複数のビーター・イワースシグネチャーモデルがリリースされています。
PIB3は5弦仕様のため、使える音域が多くさまざまな音楽に対応できます。それゆえ人気も高く、彼のファンを中心に多くのベーシストから支持されているモデル。スペックはPIB2をほぼ継承していますが、先代モデルよりもさらに彼のこだわりが詰まったモデルに仕上がっています。
スポットモデルのため、生産される時期や本数などが限定されており、希少価値も高いベースです。それゆえに中古市場でも高値で取引されることが少なくありません。3バンドEQ搭載で多彩な音作りができるのも欲しがるユーザーが多い理由として挙げられます。
ポール・グレイ(Slipknot)モデル:PGBシリーズ
2010年に亡くなったSlipknotの伝説的なベーシスト、ポール・グレイ。PGB 、PGB2など、彼のシグネイチャーモデルはこれまでアイバニーズから複数リリースされています。
PGBはボディにライトアシュを使用し、ネックにはメイプルとウォルナットを使用。指板はローズウッドです。3バンドEQを搭載しており、自由なサウンドメイキングが可能。スリップノットらしいゴリゴリの低音はもちろん、温かみのあるサウンドまで作れます。対応できる音楽ジャンルも幅広いため、多くのベーシストから支持されているモデル。
また、ポール・グレイはすでにこの世を去っているため、彼のシグネチャーモデルは今でもファンを中心に高い人気を誇ります。中古市場に出回る数も少ないため、高値で売却できる可能性が高いモデルです。
ロードスター・ビーンベースなどの特徴的なベースも需要が期待できる
ロードスターベースやBTBシリーズ、ビーンベースなど個性の強いモデルも中古市場では高値で取引されています。
特徴的な機種:シングルカットなどを採用したBTBシリーズ
BTB846SCやBTB686SCなど、ハイスペック仕様のモデルをモチーフに製造されたベースです。高級感があるロウグロスフィニッシュを採用し、見た目にも美しく仕上がっているのが特徴。
ステンレスフレットを採用し、メリハリのあるスラップサウンドを実現できるのも高値で取引されている理由。ほかにも、さまざまなこだわりが詰まった人気モデルです。
特徴的な機種:ロードスターベース
3wayトグルスイッチを2つ搭載しており、計9wayのサウンドセレクトができるモデルです。多彩なサウンドを作れるため人気で、高額査定になりやすいモデル。
超絶技巧のテクニカルベーシストとして有名なスクエアブッシャー(トム・ジェンキンソン)も、初期にはこのモデルを使っていたことで知られています。彼のファンからの買取需要もあるため高値が期待できます。
特徴的な機種:デストロイヤーベース
攻撃的なボディフォルムが印象的なモデルです。ヘヴィメタルやハードロックなどにマッチしそうなベースですが、コイルタップスイッチでピックアップを切り替えられるため、多彩なサウンドが作れます。周りとは違う個性的なベースを求める方からの支持も高いと考えられるため、買取需要は十分あります。
特徴的な機種:RB888(ビーンベース)
1984年にリリースされたモデルです。ヴィンテージ的な価値もあるため、中古市場では高値で取引される傾向にあります。
軽量かつコンパクトなボディサイズのため、女性やベース初心者の方にもおすすめ。それゆえに買取需要は十分あります。取り回しもよいためステージでも動きやすく、それも高額査定になりやすい理由です。
特徴的な機種:カオスパッド搭載のSRKP4
SRKP4にはKORGのカオスパッドが搭載されており、通常のベースではまず出すことのできない音が出せるのが最大の魅力です。
ボディにカオスパッドが搭載されているので、演奏中に操作でき多彩な表現ができます。使い方次第ではさらに表現の幅を広げられるため人気で、買取査定でも高値になりやすい傾向にあります。
Ibanezのベースを買取査定に出す場合に注意したいこと
ピックアップの交換や改造はマイナス査定になる可能性があるので注意が必要です。また、傷が多く美観を損ねるような個体も査定額が下がる可能性があるので注意しましょう。査定を受けるときには付属品もそろえておくのが基本です。
楽器の買取屋さんはIbanezのベースを高価買取
楽器の買取屋さんではIbanezのベースを高額買取いたします。家に眠っているIbanezのベースをお持ちでしたらぜひ当店までお問い合わせください。
ベースの買取相場表と人気ブランドの特徴や代表モデルまとめ