ビザールギターとして有名なテスコ。他のメーカーにはない独特のシェイプが魅力です。この記事では、各機種の詳細や他のビザールギターメーカーとの比較をしつつ、買取相場を紹介していきます。
この記事のポイント
TEISCO(テスコ)のエレキギターの買取価格相場
TEISCO(テスコ)のエレキギターは希少性が高く楽器の買取屋さんに限らず、全国で買取事例が少ないです。以下のページでは買取事例を紹介します。
DEL REY EV-3T 【エレキギター】
高価買取が期待できるTEISCO(テスコ)のエレキギター
TEISCO(テスコ)のギターを型番ごとに紹介していきます。市場に出回る数が少ないので、どういった特徴があるのかも合わせて解説します。
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TEISCO(テスコ)の代表的モデルの買取事例
まずは、TEISCO(テスコ)の代表的モデルから紹介します。
TEISCO(テスコ) K-4L
TEISCO(テスコ) K-4Lは、流線形のボディにピックアップが4つ搭載された、テスコの代表的なギターです。4つのピックアップを切り替える機能はもちろん、ノブを回すことでリズム、ベース、ソロと音色を切り替えられるギミックが備わっています。
存在感のあるアームと、ネックを外さなくともトラスロッド調整が可能と、当時の中でも非常に良く作られたギターです。
主に1950年代後半に製造され、独特のボディシェイプと多数のスイッチ類により、ビザールギターの中でも特に人気が高く、比較的高価買取となっています。
TEISCO(テスコ) K-56
TEISCO(テスコ) K-56は、K‐4Lと同型のボディに3つのピックアップを冠したギターです。K‐4Lをシンプルにした作りになっており、スイッチ類もピックアップセレクター用のもののみとなっています。
その分カラーバリエーションが豊富で、メタリックシルバーや光沢のあるレッドが人気です。シンガーソングライターのchayさんがミュージックビデオで使用したことでも注目を浴びました。
60年代に製造されたものはほとんど残っておらず、1999年~2000年に復刻されたものが出回っています。そのため60年代物で状態が良いものであれば、高価買取が期待できます。
TEISCO(テスコ) May Queen Reissue
TEISCO(テスコ) May Queen Reissueは、その名の通りMay Queenモデルの復刻版です。コンパクトな楕円形ながらもセミホロウ構造になっており、おもちゃの様な見た目と高級感がミックスされたかなり独特ギターです。
ボディは絵具のパレットをモチーフに作られたとされており、スイッチ類は至ってシンプル。ただ、ピックアップは低音弦と高音弦で別れていて、他にはない作りになっています。
TEISCO(テスコ) Spectrum 5
TEISCO(テスコ) Spectrum5は、小型の6つのピックアップに、5色のカラフルなスイッチが特徴のギターです。1966年にテスコの中でも最高級機種として販売されました。その後90年代と2015年に復刻版が販売されています。
モズライトを彷彿とさせるジャーマンカーブのボディは、60年代当時の流行でした。現代でも人気が高く、伝説のギターとも呼ばれています。
複数のスイッチを組み合わせることにより、シングルコイルとハムバッカーの2つの特徴を使い分けて音作りが可能です。復刻版では、現代のミュージックシーンに活用しやすくするため、スイッチ配線がよりシンプルになっています。
TEISCO(テスコ)のエレキギターの買取事例
次は、テスコの代表的モデル以外のエレキギターを紹介していきます。テスコでは、K-4Lやスペクトラム5以外にも様々な種類のビザールギターに比べ、フェンダーやギブソンのコピーモデルが存在します。
TEISCO(テスコ) E‐200
TEISCO(テスコ) E‐200は、小ぶりなボディで、レスポールとテレキャスターをミックスさせたような形をしています。テスコのギターの中でもかなりシンプルで、ピックアップセレクターとボリュームノブのみ。ピックアップはオリジナルです。
60年代に製作され、復刻はされていません。そのため演奏可能な状態で残っている E‐200は希少性も高く、コレクターからの人気もあります。
TEISCO(テスコ) Marquis
TEISCO(テスコ) Marquisは、1966年に発売された、4つのピックアップが特徴のギターです。スイッチ部分に金属パーツがあしらわれ、フェンダージャガーによく似た見た目をしています。
1960年代はサーフミュージックが流行しており、ジャガーやジャズマスターといった機種の人気が高かったことから、デザインに影響を受けているのがわかります。
流通数が少なく、コレクター人気も高いことから、状態にもよりますが高価買取がされています。
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TEISCO(テスコ) SG
TEISCO(テスコ) SGは、テスコが出しているSGのコピーモデルです。特に変則的なスイッチやシェイプはありませんが、ギブソンのSGとの最大の違いはネックがボルトオンになっていることです。
その分サスティーンは若干落ちますが、軽快さを合わせ持った音になります。ジャパンヴィンテージの作りの良さから求める人も多いですが、テスコのギターの中では買取価格は若干落ちます。
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TEISCO(テスコ) TE-DELUXE MODEL
TEISCO(テスコ) TE-DELUXE MODELは、フェンダーテレキャスターデラックスのコピーモデルです。1968年頃からテスコは経営不振に陥り、独特なシェイプのギターの生産が少なくなりました。その分作られたのが、フェンダーやギブソンの人気モデルのコピー品です。
60年代後半~70年代に作られ未だに流通している国産ギターはジャパンヴィンテージなどと呼ばれていますが、抜群に質が良いというわけではなく、また骨董価値もそこまで高くはありません。ただヴィンテージギターそのものに興味がある層や、ヴィンテージギター入門クラスとして手頃な価格ということもあり、一定数の需要があります。
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TEISCO(テスコ) TE-THIN LINE TYPE
TEISCO(テスコ) TE-THIN LINE TYPEは、フェンダーのテレキャスターシンラインモデルのコピーモデルです。TEISCO(テスコ) SGや、TEISCO(テスコ) TE-DELUXE MODELと同じく、経営不審に陥ったテスコがコピー品を製造していた60後期~70年代に作られたギターです。
フェンダーのシンラインモデルと比べても特に変わったギミックは搭載されておらず、骨董的価値もそこまで高くはありません。
TEISCO(テスコ)フルアコギターの買取事例
テスコのフルアコギターを紹介していきます。
TEISCO(テスコ) Vegas 66
TEISCO(テスコ) Vegas 66は、1966年に作られた、テスコの中でも高級ラインのギターです。現在の価格に換算すると30万円以上で販売されていたこともあり、材質、作り共にビザールギターの中でもハイエンドクラスです。
ボディ、ネックはメイプル材で指版はローズウッドが使われています。ペグも高品質のものが使われており、トレモロユニット搭載です。ピックアップは希少なテスコオリジナルのものが搭載され、抜群に評価の高い1本です。
TEISCO(テスコ) EP‐8
TEISCO(テスコ) EP‐8は、コンパクトで軽量なのが特徴のフルアコギターです。ピックアップセレクターには住宅に使われるような形をしたスイッチが使われており、 Vegasと比べるとややランクは落ちます。
状態の良いものは希少で、フルアコとしての音を十分楽しめますが、買取の価格は控えめです。
楽器の買取屋さんはTEISCO(テスコ)のギターを高額買取中
TEISCO(テスコ)のギターは、一部のコレクター人気が高く、状態が良ければ高額買取してもらえることも多くあります。ただ、希少性の高いマイナーメーカーのためヴィンテージの価値がわからないお店に売っても買取価格は安いです。他にはない魅力的なシェイプのギターが多いテスコだからこそ、ぜひ楽器の買取屋さんへお問い合わせください。ヴィンテージギターを高額で買取いたします。