個性的なヴィジュアルデザインを採用したモデルが多く存在するスペクター。コアなファンも多く、スペクター製のベースを愛用し続けているというアーティストも少なくありません。ここでは、中古市場で人気があり高値で取引されているモデルを中心にご紹介します。
この記事のポイント
Spector(スペクター)のベースの買取相場・査定例
人気モデルのユーロ4LXや、アニメ「バンドリ!」とのコラボモデル、ユーロ4 LX RAS LAYERなどは高値で取引される傾向にあります。また、6弦モデルのNS-6XLや希少木材を使用したNS-2 Water Cured Red Wood Burlも人気です。
以下の表は買取事例の一部です。査定金額が気になる方はぜひ参考にしてみてください。
Spector NS-2J 2004 | ¥100,000 |
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Spector EURO 4 LXMGPW | ¥70,000 |
Spector EURO 5LX | ¥70,000 |
Spector EURO 5LX black cherry gloss | ¥64,000 |
高価買取が期待できるSpector(スペクター)のベースの種類とは?
丸みを帯びたフォルムからは想像できない攻撃的なサウンドが特徴的なスペクター。さまざまな種類がありますが、どういったモデルが高値で取引されているのかご紹介します。
Spector(スペクター)の人気機種は中古市場でも高価買取が期待できる
代表的なモデルとしても知られるユーロシリーズやNSシリーズ、Forteシリーズなどは市場需要も高く、高額査定につながりやすいです。需要の高い機種をいくつかご紹介しましょう。
ユーロシリーズ
ユーロシリーズはSpectorを代表するシリーズです。多彩なカラーラインナップがあり、サウンドメイクの幅が広いことからさまざまなジャンルの音楽で活躍でき、需要も高いシリーズです。LXやLX-TWなど、スルーネック構造でコスパに優れたモデルのほか、アニメとのコラボモデルであるLX RAS LAYERも高値で取引されています。
ユーロ4 LX
ボディとネックに硬質なマテリアルとして知られるメイプルを採用し、指板にはローズウッドを使用しています。スルーネック構造で、ハイポジションでの演奏がしやすいのも人気の理由。
EMGのアクティブピックアップを搭載し、パワフルなサウンドを奏でられるのも高値で取引される理由です。ロックからヘヴィメタルまで多彩なジャンルで活躍できるベース。
ユーロ4 LX-TW
ボディとネックにメイプル、指板にローズウッドを採用しています。EMGのピックアップを2基搭載し、ラウドなサウンドメイクが可能。もちろん、スルーネック構造なので演奏性の高さも人気の理由です。
ユーロ4 LX RAS LAYER(バンドリ!コラボモデル)
大人気のアニメ、BanG Dream!(バンドリ!)とコラボレーションした人気モデルです。ベース演奏者はもちろん、アニメのファンからも需要があるため高値で取引される傾向にあります。
NSシリーズ
スペクターの代名詞ともいえるNSシリーズ。特にNS-2はすべてのスペクターの基本となるモデル。また、NS-2を改良しさらにパワーアップさせたNS-4のほか、5弦モデルとなるNS-5、6弦モデルのNS-6XLなども人気のシリーズです。選択肢の幅が多いのもNSシリーズが高い知名度・人気を誇る理由です。
NS-2
スペクターのもっともオーソドックスなモデルで、かつ人気の一本です。高品質なメイプルのウィング材をマテリアルに採用し、バックにはウォルナットを使用しているのも特徴。
独自のトーンサーキットは特許技術を使用したもので、これがNS-2の持つオリジナルなサウンドにつながっています。アクティブEMGピックアップを搭載しパワフルなサウンドメイクが可能なのも人気の理由です。
NS-4
基本となるNS-2を改良し、更にアップグレードしたモデルがNS-4です。ボディとネックには硬質なメイプルを使用し、ハードなサウンドメイクが可能に。ゴールドパーツのペグなど、高級感が漂うモデルでもあります。
フロントとリア、両方にEMGのアクティブピックアップを搭載。圧倒的なローエンドを実現します。さまざまな音楽ジャンルで活躍できるため、需要が期待できます。
NS-5
5弦仕様のモデルです。4弦モデルよりもさらに低音を奏でることができるため、多彩な音楽のジャンルで活躍できるモデル。1980年代にリリースされて以来、多くのアーティストを虜にしてきました。
NS-5EX
こちらも5弦仕様で35ロングスケールを採用しています。EMGの40DCをフロントとリアに搭載し、独自のトーンサーキットを採用しているのも特徴。1本あればあらゆる音楽に対応できる汎用性の高さがあります。
NS-6XL
6弦タイプのモデルです。5弦よりもさらにローサウンドを奏でられるため、ヘヴィロックやメタルなど、ラウドなジャンルにピッタリのモデル。一般的な6弦ベースに比べ軽量で、かつ重量バランスに優れているため人気があります。
Forteシリーズ
ボディとネックに良質なメイプル材を使用し、フロントにはEMG P、リアにEMG Jを搭載したシリーズです。多彩なサウンドメイクが可能な人気シリーズですが、リーズナブルな価格を実現しているのも魅力的なポイントです。
シンプルなサウンドを重視するコンセプトで開発されたモデルで、派手さはないものの質実剛健なヴィジュアルが人気です。中古市場でも高値で取引されています。
REXシリーズ
攻撃的かつ個性的なボディフォルムが印象的なモデルです。世界PANTERAでベーシストとして活躍していたレックス・ブラウンが考案して生み出されたモデルとしても知られています。そうした経緯から、レックスのファンからも支持されており、中古市場で高値がつくことも珍しくありません。
EMG HZ Pickupを搭載し、2バンドEQも備えているため幅広いサウンドメイクができるのも高額査定が期待できる理由です。
CODAシリーズ
同ブランドでは比較的歴史の浅いモデルです。ほかのシリーズと異なるボディデザインを採用しており、スペクターとしては初めてのジャズベースタイプのモデルです。高いプレイヤビリティや万能なサウンドから中古市場に出回る数も少なく、高値での取引が期待できます。
アギュラーのサーキットを備えており、ピックアップのアクティブとパッシブをスピーディに切り替えられるのも特徴。スペクター製のほかシリーズとは違ったサウンドメイクが可能です。
WCRWBやSpaltedなど木材に特徴のあるベースも価値が高い
ウォーター・キュアード・レッド・ウッド・バールや、スポルテッドメイプルなど、特徴的な杢の木材を採用したモデルは、ボディに浮かび上がる木目が非常に美しく人気があります。オリジナリティがありつつ、高級感もある杢は、コレクター価値も高く中古市場でも高値で扱われます。
レアな木材を使用したモデルは市場に出回る数そのものが少ないため、元々の希少価値自体が高くなっています。ヴィジュアルが抜群に美しいのはもちろん、プレミア的な価値もあるため、一度査定などで確かめてみても良いかもしれません。
Spectorは各シリーズごとで買取価格に違いや特徴はある?
Spectorにはいくつかシリーズが存在しますが、それぞれで買取価格に差異はあるのでしょうか?シリーズごとでの市場需要などを解説します。
USAシリーズ:NS-2などの代表機も多いシリーズ
USAシリーズには、スペクターの代表的なモデルとして知られるNS-2がラインナップされています。代表的なモデルがそろったシリーズであることや、安定した高い知名度とスペックから、中古市場でも高額査定になりやすいシリーズです。
ユーロシリーズ:実用性重視のチェコ製
高品質な木材やハードウェアを採用し、実用性を重視して制作されているチェコ製のユーロシリーズも高い人気を誇ります。また、その高い機能性やスペックと比較して、コストパフォーマンスに優れている点からこちらも市場人気は高いと言えます。
レジェンドシリーズ(プロフェッショナルシリーズ):コストパフォーマンス重視の韓国製
レジェンドシリーズ(プロフェッショナルシリーズ)は韓国で生産されているシリーズです。スペクターならではのサウンドを、お手ごろ価格で試せるという点から流通量も多く使用ユーザーも多いです。
また、REXのようなモデルの場合、中古市場に出回る数がかなり少ないため、希少価値も高いといえます。
パフォーマーシリーズ:インドネシア製の更にコストを抑えたモデル
パフォーマーシリーズは上記シリーズの中でも比較的歴史が浅く、コストパフォーマンスに優れているインドネシア製の機種です。USAやユーロほどのサウンドは期待できないかもしれませんが、初心者がスペクターのサウンドを手ごろに試したい、という理由で購入することも多いため、買取需要は十分あります。
また、安価なため市場流通数も比較的多く、安定した価格での買取となりやすいでしょう。
Spector(スペクター)のベースを買取査定に出す場合に注意したいこと
ボディやネックなどに傷、打痕などがあると査定額に影響を与えてしまいます。また、ピックアップの交換や保証書の紛失などもマイナス査定につながりやすいため注意が必要です。
楽器の買取屋さんはSpector(スペクター)のベースを高価買取
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ベースの買取相場表と人気ブランドの特徴や代表モデルまとめ