ベースギターを語る上では外すことのできない、世界的な楽器ブランド・Fender。さまざまなシリーズやモデルをリリースしていますが、ここでは高価買取が期待でき、需要の高いモデルを中心にご紹介します。
この記事のポイント
Fender(フェンダー)のベースの買取相場・査定例
レアな個体としてはジャスティン・メルダル・ジョンセンのシグネチャーモデル、JMJ Road Worn Mustang Bassやロスコー・ベックモデルのFender Roscoe Beck Vなどが人気です。希少なコロナドベース、ディメンションベースも同様に高価買取が期待できます。
以下の表は実際の買取事例です。買取価格の参考にしてみてください。
fender usa mustang bass 77-78年製 | ¥43,000 |
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Fender japan mustang bass | ¥30,000 |
Fender japan mustang bass | ¥20,000 |
Fender Mexico JAGUAR BASS PF SRD | ¥12,000 |
※買取価格は一例となります。査定エリアや時期・楽器の状態によって異なります。
FENDER(フェンダー)の買取価格の相場とは?ギター・ベース完全網羅
ジャズベースの買取相場
エレキベースの代名詞ともいわれるフェンダー・ジャズベース。圧倒的な支持を獲得しており、著名なベーシストも愛用しています。フェンダー・ジャズベースの買取相場については以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
【相場・査定例】Fender(フェンダー)・ジャズベースの買取価格!高額査定が期待できるジャズベースのモデル
プレシジョンベースの買取相場
ジャズベと肩を並べるプレシジョンベースは、音楽の歴史を変えたとまでいわれる名機。高価買取されやすいモデルがたくさんあります。詳しくは以下の記事で紹介しています。
【相場・査定例】Fender(フェンダー)のプレベの買取価格!高額買取が期待できるプレシジョンベースとは
高価買取が期待できるフェンダーのベースの種類
フェンダーからはさまざまなモデルのベースがリリースされており、中には高価買取が期待できるものも。ここでは、ジャズベとプレベ以外のベースにスポットをあてて紹介します。
ジャガーベース
フェンダーのBASS VIをもとに製作されはじめたジャガーベース。Fender USA製で生産完了済みのジャガーベースや、著名なアーティストのシグネチャーモデルなどは高値がつきやすい傾向にあります。復刻版のモデルもコンディションがよければ高額査定は十分期待できるでしょう。
生産完了済みのFender USA製ジャガーベースは高価買取が期待できる
フェンダーのアメリカンスタンダードなど、生産がすでに終了しているシリーズのモデルは希少価値も高いため、高値での買取が期待できます。
搭載されているピックアップ構成がPJタイプになっていることやアクティブ・パッシブの切り替えが可能な点などから、幅広いサウンドメイクが可能なため、見た目だけでなくプレイヤビリティも魅力的なジャガーベース。アメスタのジャガーベースの場合は、使われている木材や各種マテリアルの価値はもちろんのこと、その汎用性の広さも高価買取が期待できる理由と言えます。
トロイ・サンダースモデルなど有名ミュージシャンのシグネチャーモデルは需要が高い
トロイ・サンダースは、アメリカを拠点とするヘヴィメタルバンド、マストドンのベーシスト兼中心人物です。彼のシグネチャーモデルはバンドファンだけでなく、そのスペックから買取需要が高い機種となっています。
独特な美しさを放つシルバーバーストフィニッシュはもちろん、一発で過激な音作りが可能なプリアンプスイッチなど、即戦力となる仕様が魅力的です。市場に流通する数も少ないため高額査定が期待できます。
ムスタングタイプのベース
専用ピックアップの搭載やショートスケールの採用など、独特の魅力があるムスタング。60~70年代にリリースされたミュージックマスターやアーティストのシグネチャーモデルなどは高額査定になりやすいです。ここでは、高価買取が期待できるムスタングベースをご紹介しましょう。
60~70年代製のムスタングベース・ミュージックマスターベースは人気が高い
60~70年代にリリースされたジャズベースは、アッシュ材やポプラ材などをボディ材に使用しています。こうした木材の価値も加わり、この年代のジャズベは人気がありますが、同年代のミュージックマスターベースにも貴重な素材が使われているものが少なくありません。
たとえば、66~67年製のムスタングベースの場合、指板の木材には希少なハカランダを採用しています。
ハカランダは別名ブラジリアンローズウッドとも呼ばれ、高級な楽器のマテリアルとしてよく用いられていました。現在、ハカランダはワシントン条約などで輸出入が規制されており、簡単に楽器の素材に使用できないほど希少な木材となっています。そうした理由から、ハカランダが使われたこの年代のムスタングベースは高価買取が期待できるのです。
有名ミュージシャンの仕様に近いモデルやシグネチャーモデルは人気が高い
東京事変で活動している亀田誠二氏や、ジャスティン・メルダル・ジョンセンなどのシグネチャーモデルに似た仕様のモデルだと人気も高いです。
亀田誠二(東京事変)使用モデル:青緑のムスタングベース
青緑のカラーが印象的な亀田誠二氏の使用モデルは、「勝ち戦」や「OSCA」などのPVでも使用が確認できます。フェンダージャパンからリリースされているモデルに、オーシャン・ターコイズ・メタリックと呼ばれるカラーがあり、それが亀田誠二氏使用モデルに近い配色ものと言えるでしょう。
東京事変は幅広い世代から支持されており、テクニカルなベーシストとして知られる亀田誠二氏。似たカラーのモデルなら十分買取需要は高いと考えられます。
ジャスティン・メルダル・ジョンセン(Jimmy eat worldほか)モデル:JMJ Road Worn Mustang Bass
ナイン・インチ・ネイルズやベックなどで活躍しているジャスティン・メルダル・ジョンセン氏のシグネチャーモデルです。ジャスティン氏の所有する67年製を再現した同モデルは、ほどよいレリック加工が施され、使いこまれた感じまでしっかり再現しているモデルになっています。ジャスティン氏のファンだけでなく、ヴィンテージファンにも堪らない見た目となっています。
また、スプリットコイルなどもカスタム仕様のものが採用されており、演奏性やサウンドは現代でも映える一本となっています。
ベースVI
イギリスが生んだ伝説的なロックバンド、ビートルズなどでも使用されたベースVI。その唯一無二な仕様は、中古市場においても高い需要を誇ります。ヴィンテージ品はもちろんのこと、フェンダーカスタムショップからリリースされたBassVIも人気があるため、こちらも高価買取は十分期待できます。
高価買取となりやすいモデルをいくつかご紹介しましょう。
60年製のベースVIはビートルズファンなどからの需要が高いモデル
数々の大物アーティストから愛されてきた、フェンダーのベースVI。1960年に誕生し、のちにジャガーとして確立されるシリーズの土台となったモデルでもあります。
ベースVIは、ジョンレノンやジョージ・ハリスンなど、伝説のロックバンド・ビートルズの主要メンバーも愛用されていました。そのため、60年代製のベースVIはヴィンテージ楽器としての価値だけでなく、ビートルズファンから高い人気を誇るため、高額査定となりやすいモデルです。
60年代製は歴史的価値・希少価値も高い年代のモデルとなるため、多少コンディションが悪くても高額査定となりやすいです。もちろん、傷やへこみなどもなく、フレットの残りも多ければなお高値での買取となります。
フェンダーカスタムショップ製のBassVIも価値が高い
フェンダーカスタムショップからリリースされたVIも中古市場では価値が高いです。その理由としては、当時のモデルを忠実に再現しているが挙げられるでしょう。ヘッド形状やペグはもちろん、シングルラインKlusonのチューナーを搭載しているなど、ファンにとって堪らない仕様です。
スパイラルタイプのブリッジを採用し、ジャガーでおなじみのミュート機構を搭載しているのも特徴。カスタムショップならではのハイクオリティな仕上がりなので、中古市場でも高値で取引されやすいモデルです。
テレキャスターベース
テレキャスターベースが初めてフェンダーからリリースされたのは1968年のこと。人気のあるモデルがたくさんありますが、中でも60年製のモデルはレアなので高価買取が期待できます。
また、それまでと仕様を変更しハムバッカーピックアップを搭載した72年以降のモデルも人気です。パワフルなローエンドが魅力的で、それに惹かれるベーシストは少なくありません。
60年製のフェンダーテレキャスターベースは希少価値が高い
1968年製のテレキャスターベースは、独特の焼けたようなカラーリングで人気です。ヴィンテージならではの風格も持ち合わせており、市場に出回る数も少ないため高価買取が期待できます。
オリジナルピックアップを搭載し、このベースにしか出せない音があります。玄人向けなベースでもありますが、乗りこなしにくいじゃじゃ馬的な魅力があるのも高額査定になりやすい理由です。
ハムバッカーが搭載された72年以降のモデルも低音のパワフルさから人気が高い
72年までのテレキャスターベースにはシングルコイルのピックアップが搭載されていましたが、72年以降のモデルにはハムバッカーが搭載されるようになりました。
ハムバッカーを搭載することで骨太でハードなサウンドメイクが可能になり、パワフルなローエンドを実現。迫力ある低音サウンドを求める方から支持が高く、中古市場でも高額で取引されることが多い傾向にあります。
高価買取が期待できるフェンダーのその他のベース
フェンダーでは、その他にもさまざまなベースが生産されており、ニッチな機種はその希少価値から、高い価格で取引されることも多いです。いくつか代表的な機種をご紹介しましょう。
フェンダー・コロナドベース
60年代に誕生したコロナドベースは、独特のサウンドに魅了される人が多く人気な機種です。大きな特徴として、ホロウボディを採用していることが挙げられます。なおかつロングスケールのため、ホロウボディとの相乗効果で独特なサウンドメイクを可能にします。
ヴィンテージベースとしての価値があるのはもちろん、個性的なサウンドが奏でられるため人気です。徹底して音にこだわりたいミュージシャンからも支持されているので、買取需要は間違いなくあるモデルといえます。
フェンダー・ディメンションベース
ディメンションベースもその希少価値から高額査定になりやすいモデルです。3バンドEQや5段階セレクターなどを搭載し、幅広いサウンドメイクを可能にしたモデルです。カラーラインナップも豊富で、バイオリンバーストやブラック、キャンディーアップルレッドなどを用意。
長い歴史を持つフェンダーの中では比較的新しいモデルですが、すでに生産が完了しています。USA製はレアで中古市場に出回る数も少ないため、高価買取が期待できます。
ロスコー・ベックシグネチャーモデル:Fender Roscoe Beck V
ロベン・フォード、エリック・ジョンソンなどのサポートベーシストとして活躍しているロスコー・ベックのシグネチャーモデル。ベーシストの知名度からの人気はもちろんのこと、特徴的なデザインのシグネチャーモデルであることから、買取需要が高いモデルの一つと言えます。
ピックアップはハムバッカーが搭載されており、シリーズ・パラレル・コイルタップなどを、セレクタースイッチで切り替え可能。実に16通りのサウンドを奏でられるのは、魅力的なポイントです。
また、そのボディーカラーやピックガードのフォルム、PUの配置や5弦モデルである点など、Fenderのメインストリームとは少しずれたデザインは非常に目を引きます。中古市場でも目にする数が少なく、レアな一本と言えるでしょう。
Fender(フェンダー)のベースを買取査定に出す際の注意点とは
傷やへこみなどが多いと、査定額が下がりやすいため注意が必要です。また、ピックアップの交換やカスタム、付属品の紛失などもマイナス査定になりやすいため注意してください。
よくある質問
楽器の買取屋さんはFender(フェンダー)のベースを高価買取
楽器の買取屋さんではFender(フェンダー)のベースを高額買取いたします。家に眠っているFenderのベースをお持ちでしたらぜひ当店までお問い合わせください。
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