吹奏楽は多くの楽器を使う音楽です。いずれの楽器も吹奏楽には欠かせないものばかりですが、ソロやメロディーパートで目立つ楽器がある一方、伴奏がメインで裏方に徹する楽器もあるため、人気や知名度に差があります。
これから吹奏楽を始めるのであれば、各楽器の人気を知っておくと、楽器ごとの特徴がわかり、自分に合った楽器も選びやすくなるでしょう。
この記事では吹奏楽で人気の楽器をランキング形式で紹介します。簡単な楽器やモテる楽器についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事のポイント
吹奏楽で人気のある楽器ランキング
ここでは楽器の買取屋さんが実施したはじめてみたい吹奏楽の楽器に関するアンケート結果をもとに、吹奏楽で人気のある楽器を紹介します。どのような楽器が人気なのかをそれぞれ見ていきましょう
順位 |
楽器名 |
票数 |
1位 |
サックス |
175 |
2位 |
フルート |
98 |
3位 |
パーカッション |
85 |
4位 |
トランペット |
81 |
5位 |
クラリネット |
48 |
6位 |
コントラバス |
43 |
7位 |
トロンボーン |
34 |
8位 |
オーボエ |
26 |
9位 |
ユーフォニアム |
21 |
10位 |
ホルン |
18 |
11位 |
ファゴット |
8 |
12位 |
チューバ |
7 |
2023年12月15日~12月21日クラウドソーシングサイトLancersにて400人を対象に調査(複数回答可)
1位:サックス
サックスは知名度が高く、メロディーパートを多く担当する楽器ということもあり、最も人気の高い結果となりました。
また、見た目もきらびやかで構えていて絵になることも特徴です。そのため、これからサックスをはじめてみたいと考える人も多く、票が集まったことが考えられるでしょう。
2位:フルート
フルートは吹奏楽の楽器の中でも特に高音域を担当し、メロディーパートを受け持つ機会も多いため、目立ちやすい楽器といえます。ランキングではサックスに続く2位となりました。
また、ほかの楽器と違って横に構えて吹くので、見た目も華やかでチャレンジしてみたい人も多いのではないでしょうか?
3位:パーカッション
管楽器が多く使用される吹奏楽ですが、打楽器全般を担当するパーカッションが3位となりました。
パーカッションはタンバリンやカスタネットなどの小物楽器も担当するので、一見地味に感じるかもしれませんが、ティンパニやスネアドラムなど目立つ楽器も担当できるため、あこがれを感じる人も多そうです。
4位:トランペット
トランペットは吹奏楽以外にもクラシックやジャズなどで使用されるため知名度が高い楽器です。サックスと同じようにメロディーパートやソロパートも多く、ストレートな音色なので、華やかで目立ちやすい楽器といえるでしょう。
また、吹いている姿もかっこよく映るため、吹奏楽の楽器としても人気の高い結果となりました。
5位:クラリネット
クラリネットはメロディーやソロパートなど演奏でも目立ちやすく、比較的人気のある楽器です。また、パートに占める人数が多く、ハーモニーを担当する機会が多いことも特徴です。
楽器としての知名度も高く、トランペットに続いてチャレンジしてみたい人の票が集まった結果となりました。
6位:コントラバス
コントラバスは吹奏楽の中で唯一の弦楽器で、人数の少ないパートですが、大きな楽器で存在感があり、ほかの管楽器を抑えて6位の結果となりました。
同じ低音域を担当するチューバと比べて差があることから、見た目のインパクトや立ち姿のビジュアルなども影響していることが考えられます。
7位:トロンボーン
トロンボーンはメロディーパートが少ないものの、複数人で重厚なハーモニーを奏でる機会が多く、金管楽器の中でも目立ちやすいパートです。ランキングの結果も金管だけで見ると、トランペットに続く形で7位となりました。
スライドによる独特の操作は見た目のインパクトも大きく、パートの人数も多めなため、気になる人も多いのではないでしょうか?
8位:オーボエ
オーボエはフルートと同じようにメロディーパートを担当する機会の多い楽器です。一方でダブルリードを使用するオーボエは演奏の難易度が高めで、特に初心者はハードルが高いと感じるかもしれません。
そのため、サックスやクラリネットなどと比べると楽器と比べると知名度は高くないかもしれません。
9位:ユーフォニアム
ユーフォニアムはオーケストラでは使用されず、主に吹奏楽で使われる楽器なので、ほかの楽器と比べると知名度が低めといえます。一方、初心者でも吹きやすい楽器で、最近ではアニメの影響もあり、徐々に人気は上がっているようです。
10位:ホルン
ホルンはどちらかと言えばハーモニーを中心に裏方に徹しやすい楽器となるため、人によっては地味に感じるかもしれません。また、音が変わりやすく、繊細な演奏が求められるため、難易度が高くほかの楽器と比べると控えめな結果となりました。
11位:ファゴット
ファゴットはやわらかい音色で、低音に厚みを持たせられる楽器です。一方で音が目立ちにくく、編成によってはファゴットパートが存在しないこともあり、票の少ない結果となりました。
12位:チューバ
チューバは低音のかなめともいえる重要な楽器ですが、サイズが非常に大きく、取り回しが大変なことはデメリットに感じるかもしれません。
また、座って演奏する際は、足を開いて楽器を支えなければならないため、姿勢に抵抗のある人も少なからずいるようです。
吹奏楽で簡単な楽器ランキング
ここでは吹奏楽で簡単な楽器をランキング形式で紹介します。
詳しくは下記の記事で紹介しているため、気になる人はこちらも参考にしてみてください。
1位:ユーフォニアム
ユーフォニアムは比較的新しい楽器で、ほかの楽器と比べて吹きやすい特徴があります。また、トロンボーンと同じ大きさのマウスピースを使用し、ほかの金管楽器と比べて音が出しやすいのもポイントです。
音程も3本のピストンで変えられるため、ある程度の音感が求められるトロンボーンと比較して切り替えが簡単です。ユーフォニアムはその扱いやすさから、吹奏楽初心者からも簡単な楽器として挑戦しやすいでしょう。
2位:サックス
サックスは構造が合理的で、ほかの木管楽器と比べて指で直接穴をふさがないため、演奏がしやすい特長があります。
また、運指がリコーダーと同じなので、これから楽器を始める人でも覚えやすいことが特徴です。息の抵抗が小さく初心者でも音量を出しやすいでしょう。
3位:チューバ
チューバはほかの金管楽器と比べてマウスピースが大きめなので、初心者でも音が出しやすい特徴があります。
また、伴奏が主な役割なので、音符の数が少なく、複雑な動きを要求されにくいこともあげられます。
一方で、チューバは管が太くて長さもあるため、安定して演奏するには肺活量が必要です。楽器自体も大きくて重いため、ある程度の体力も求められるでしょう。
吹奏楽でモテる楽器ランキング
ここでは過去に島村楽器が行ったアンケートを参考に吹奏楽でモテる楽器をランキング形式で紹介します。
1位:サックス
1位のサックスは吹奏楽経験者よりも未経験者からの票が集まりました。サックスは華やかなイメージが強いことから、未経験者にとっても魅力的であると言えます。モテる楽器としての評価も高く、センスがありそうで性格が明るい人が多そうなイメージが上位になる理由としてあげられています。
2位:フルート
2位のフルートは、吹奏楽未経験者よりも経験者からの票が多い結果となりました。フルートは未経験者にとっては落ち着いたイメージがあるものの、吹奏楽経験者にとっては花形的なポジションと考えられている可能性があります。
フルートが持てる楽器の主な理由として、優しそうであり、細やかな気遣いができそうな印象や、性格が穏やかであるといった回答が集まりました。
3位:トランペット
3位のトランペットは、吹奏楽経験者を中心にモテそうという票が集まりました。トランペットはメロディーを多く担当する楽器なので、吹奏楽経験者にとっては特に目立つパートと考えられます。
モテる理由として、性格が明るい人が多そうであり、元気なイメージがあるといった意見が投票者から寄せられています。
吹奏楽の楽器でよくある質問
最後に吹奏楽の楽器でよくある質問とその回答を紹介します。
吹奏楽で不人気な楽器は?
アンケートの結果では、チューバ、ファゴット、ホルンの順に票の少ない結果となりました。これらの楽器は、上位の楽器と比べると人気が少ないといえるかもしれません。
ただし、いずれの楽器も中低音を中心に吹奏楽全体を支えるうえで欠かせないものばかりです。票の少なかった各楽器にもそれぞれの魅力があることは覚えておきましょう。
難易度が高くて難しい楽器は?
ホルンやオーボエは難易度が高い楽器とされ、実際に難しい楽器としてギネスに登録されています。その中でもホルンは息の入れ方や手の角度などが音に大きな影響を与えるため、繊細な操作が求められる楽器です。
また、オーボエも安定して演奏するには息の圧力や唇の微妙な動きが要求されます。しかし、いずれも練習を重ねれば吹けるようにはなるため、難しいからといって身構える必要はないでしょう。
かっこいい吹奏楽の楽器を知りたい
サックスやトランペットは、ソロパートも多く、見た目もコンパクトなので、かっこいいと感じる人が多い楽器です。
また、フルートは横向きに構え、高音を中心に担当するため、他の楽器と比べて目立ちやすく、あこがれる人も多いでしょう。これらの楽器は演奏だけでなく、存在感やパフォーマンスも含めて魅力があるといえます。
まとめ
人気の楽器や簡単な楽器、モテる楽器をランキング形式で紹介しました。
人気があって簡単な楽器もあれば、反対に難しい楽器や不人気とされる楽器もあります。しかし、いずれの楽器も吹奏楽では欠かせないものばかりです。
どんな楽器であっても自分が担当すれば、その楽器ならではの魅力がわかり、愛着もわいてくるでしょう。これから楽器選びをするのであれば、今回の内容を参考に自分に合った楽器を見つけてみてください。