ユニゾンチョーキングは、2本の弦を同時に弾き、そのうちの1本の弦の音をチョーキングしてもう1本の弦の音と同じ音程にするテクニックです。異弦同音で演奏するため、単音でチョーキングをするよりも倍音が豊富でサウンドに迫力があることが特徴です。
ロックを中心に用いられるテクニックで、たとえばウルフルズの「バンザイ~好きでよかった~」では、開始3分17秒あたりからユニゾンチョーキングを活かした歌心のあるギターソロを聴くことができます。
チョーキングの応用テクニックとなるため、安定して弾けるようになるにはチョーキングを習得したうえでチャレンジしましょう。
チョーキングについては下記の記事でも紹介しています。気になる人はこちらも参考にしてみてください。
ギターのチョーキングとは?やり方や練習のコツ、意味について紹介
この記事のポイント
ユニゾンチョーキングのやり方
上のTAB譜はユニゾンチョーキングを取り入れた基本的なフレーズです。まずは弦を2本押さえてた状態で片方だけチョーキングする動きに慣れましょう。
動きに慣れてきたらチョーキングした弦が同時に弾いた弦と同じ音程かどうか確認してみてください。
最初の5と7のポジションを同時に弾く場合は、1弦の5ポジションをチョーキングで1音上げて2弦の音と同じにするイメージです。ある程度弾けるようになったら、リズム通りに弾けるように挑戦しましょう。
ユニゾンチョーキングを練習するコツ
ユニゾンチョーキングは、指の力任せにチョーキングすると音がぶれてしまったり、指を痛めてしまう可能性があります。スムーズに演奏するためには下記の練習のコツも確認しておきましょう。
手首を支点にて練習する
チョーキングは指の力ではなく手首を支点にひねるように動かすとスムーズに演奏しやすくなります。ネックを持つ際は親指を前に出して、握り込むような形を意識すると指を動かしやすいです。
一方、指だけでチョーキングをしようとすると、思うように音程を調整できず指を傷める原因となります。チョーキングをする際は手首を視点にしてひねるように演奏するように意識しましょう。
弾かない弦はミュートする
チョーキング中に上の弦に触れた場合など、余分な音が鳴ってしまうケースがあります。特にユニゾンチョーキングは同じ音を2つの弦で鳴らすテクニックなので、演奏中にほかの音がなってしまうと非常に目立つでしょう。
1~2弦を使ったチョーキングであれば、4~6弦は右手の側面でミュートすることで余計な音の発生を防げます。また、3弦はチョーキングした際に薬指を当てておくことで、そのままミュートすることもできます。
ただし、当て方が悪いと触れた際にノイズが出てしまう可能性もあるため注意しましょう。慣れないうちは難しいかもしれませんが、きれいな演奏にはミュートが欠かせません。弾かない弦は必ずミュートにするように心がけましょう。
薬指でチョーキングする際は中指も使う
チョーキングする際に薬指を使う場合は、中指も沿えてサポートすると演奏しやすくなります。
その際は2本の指で同時にチョーキングするというよりもあくまでも補助的に中指を使うとスムーズに動かしやすいです。練習しながら力の入れやすい添え方を見つけてみましょう。
ユニゾンチョーキングに関するよくある質問
ここではダブルチョーキングとの違いや指が痛くなる時の対処法といったユニゾンチョーキングに関するよくある質問とその回答について解説します。
ユニゾンチョーキングとダブルチョーキングの違いは?
同時に2本の弦を弾いてチョーキングすることをダブルチョーキングと呼びます。一方ユニゾンチョーキングはダブルチョーキングをしている状態で2音とも自音階に合わせるテクニックです。
そのため、ユニゾンチョーキングはダブルチョーキングの1種ともいえます。
ユニゾンチョーキングで指が痛くなるときの対処法は?
チョーキングは弦を押さえながら動かす場面が多いため、練習を続けていると痛みを感じる場合があります。
チョーキング時の痛みが気になるのであれば、指を伸ばす際はなるべく上向きになるように意識しましょう。指のおなか部分で弦を押さえると痛みも感じにくくなります。
また、チョーキングの練習を重ねれば自然に指の皮が固くなり、痛みを感じずに練習を続けることも可能です。最初は痛みを感じるかもしれませんが、無理のない範囲で指先を鍛えることで上達につながります。
まとめ
ユニゾンチョーキングは、2本の弦を同時に弾き、そのうちの1本の弦の音をチョーキングしてもう1本の弦の音と同じ音程にするテクニックです。
手首を支点にひねるように動かすとスムーズに演奏しやすくなり、弾かない弦はミュートすることで、余計な音の発生を防げます。
練習を重ねることで指の皮が固くなって痛みも軽減されていきます。ユニゾンチョーキングを習得したい人は、この記事を参考にぜひ挑戦してみてください。