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ギターのスラップ奏法の弾き方とは?練習方法や練習のコツについて解説

スラップ奏法は、1960年代から1970年代にかけてベーシストのラリー・グラハムが発展させたテクニックです。ファンク音楽に革命をもたらし、その後、スラップベースはさまざまな音楽ジャンルで広がっていきました。

ギターにおいても、主にファンクやジャズ、ロックでリズム感を出すために活用されることがあります。例えば、MIYAVI vs KREVA の STRONG では冒頭のイントロからギタースラップの力強い演奏が聴けます。

スラップ奏法を身につけることで、ギターの表現の幅がより広がります。この記事ではスラップ奏法の弾き方や練習方法を紹介します。

 

ギターのスラップ奏法の基本的な弾き方

ギターのスラップ奏法には、主にサムピングとプリングという2つのテクニックがあります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

サムピング

サムピングは、親指で弦を叩いて音を出すテクニックです。主にエレクトリックベースやアコースティックギターで使われ、特にファンクやポップスのリズミカルな演奏に適しています。

親指を弦に勢いよく当てて、弦がフレットにぶつかる音を利用することで、独特なパーカッシブなサウンドを生み出します。一般的には、親指の外側を使って6弦や5弦などの低音弦を叩き、リズムを強調することが多いです。

 

プリング

プリングは、ギターの演奏テクニックの一つで、指で弦を引っ掛けて離すことで音を出す方法です。具体的には、あるフレットを押さえた状態から、押さえている指を素早く引っ掛けるように離して音を鳴らします。

この動作により、ピッキングせずに次の音に移行でき、滑らかなフレーズや速いパッセージを演奏する際に有効です。プリングについては下記の記事で紹介しています。

ギターのハンマリングオン・プリングオフとは?やり方や練習のコツについても紹介

 

ギターのスラップ奏法の練習方法

上の譜面はベースにも使われる基本的なスラップ奏法の練習方法です。リズム感が求められる奏法なので、リズムを崩さないようにゆっくりしたテンポから練習しましょう。

 

また、ギターの弦間は狭いため、サムピング時に親指が他の弦に当たらないよう注意することもポイントです。ギターはベースよりも軽く叩いても音が出やすいため、力加減にも気をつけながら練習しましょう。

 

ギターのスラップ奏法を練習するコツ

スラップ奏法を効果的に練習するためには、いくつかのポイントがあります。ここでは、スラップ奏法をマスターするための重要なコツを紹介します。

 

親指の位置と動きに注意する

スラップ奏法の基本であるサムピング(親指で弦を叩く動作)では、親指の動きが重要です。親指を弦に勢いよく当てるだけでなく、ほかの弦に触れないように気をつけましょう。

弦に対して垂直に当てると、クリアでパーカッシブな音を出しやすくなります。

 

メトロノームを使って練習する

スラップ奏法はアタック音が強調されるサウンドなので、正確なリズム感が演奏のクオリティを左右します。まずはゆっくりとしたテンポで、リズムが崩れないように練習しましょう。

慣れてきたら徐々にスピードを上げていくことで、正確性と速さを両方できます。

 

ミュートは確実に行う

スラップ奏法を演奏するときは、ほかの弦に軽く触れるだけでも音が出やすいため、余計なノイズが出ないように確実にミュートをしましょう。

また、サムピングやプリングを行う際は、親指や指が他の弦に触れないように、指をコントロールすることが求められます。

 

力みすぎない

スラップ奏法を演奏するときは弦を叩く力加減が一定であることが重要です。力が強すぎると過剰な音が出てしまい、弱すぎると音が不安定になります。弾く力加減をコントロールし、強弱が均一に保たれるように練習しましょう。これにより、安定感のある演奏ができるようになります。

 

ギターのスラップ奏法に関するよくある質問

ここでは、スラップ奏法に関する質問とその回答を紹介します。効果的な練習や上達につながるためにもそれぞれ確認していきましょう。

 

ギターのスラップ奏法とチョッパー奏法の違いは

スラップ奏法とチョッパーは、基本的にはどちらも同じ奏法です。スラップは国際的に通用する名称で、チョッパーは日本特有の表現として広まっています。

日本で「チョッパー」という言葉が使われ始めたのは、特に70年代のファンクベース奏者の影響があげられます。

「チョッパー」という言葉は、弦を叩いたり弾いたりするアクションが、まるで「切り刻む」ように見えることから名付けられたと考えられます。

スラップ奏法をするとギターは壊れやすくなる?

スラップ奏法がギターを直接壊すわけではありませんが、弾き方によっては弦やネック、ブリッジなどに負担をかける可能性があります。強い力で弦を叩いたり引っ張れば、弦の消耗やネックの反り、ブリッジやナットへのダメージが起こりやすくなります。

また、激しい演奏によりボディやピックガードに傷がつくことも考えられます。気になる人は定期的なメンテナンスや調整、ピックガードの使用などで、ギターへのダメージを防ぎましょう。

 

まとめ

ギターのスラップ奏法は、独特のリズミカルな音を生み出す魅力的なテクニックです。基本となるサムピングとプリングの技術を習得し、正しい練習方法とコツを押さえることで、効率的に上達できます。

練習する際は、親指の位置や動きに注意し、メトロノームを使ってリズム感をつかみましょう。また、ミュートを確実に行い、力加減を適切にコントロールすることも重要です。

スラップ奏法は根気強く練習を続けることで必ず上達します。ギターの表現の幅を広げ、より魅力的な演奏を目指して挑戦してみてください。

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