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ギターのレガートとは?レガートの種類や練習のコツを解説

レガートとは音をなめらかにつなぐという意味を持ち、ギターにおいては主にハンマリング、プリング、スライド、グリッサンドといった奏法を総称するケースがほとんどです。

レガートを使いこなすことで、ギターの表現力が大きく広がります。ピッキングするだけでは出せない、滑らかで歌うようなフレーズを奏でられるでしょう。この記事ではレガートの種類と弾き方、上達のコツを紹介します。ギター初心者の方に向けてレガートの種類や練習方法を紹介します。

ギターのレガートの種類と弾き方

ギターのレガートには、大きく分けて4つの演奏方法があげられます。それぞれの奏法について詳しく見ていきましょう。

ハンマリング

ハンマリングは、左手の指で弦を叩いて別の音を出す奏法です。ピックを使わずに音を出すことができるため、ピッキングの回数を増やさずに早いフレーズを弾くことができます。

また、ピックが当たった音が無いためアタックが弱くマイルドな音色が特徴です。指を立てるように下ろしてスピードを意識すると、安定した音程で音量も出しやすくなるでしょう。

プリング

プリングは、弦を押した状態から指を離しながら引っかけて音を出す演奏テクニックです。ハンマリングと同様に、ピッキングを使わずに音を出すことができます。

プリングを行う際は、指の付け根で引っかけるように意識しながら弦を離すことがポイントです。

スライド

スライドは弦を押さえたまま手を滑らせて音程を変化させる演奏テクニックで、アタック音を出さずになめらかに音をつなげられることが大きな特徴です。

スライドを演奏するときは、指だけを動かすのではなく左手全体をスライドさせることがポイントです。指だけ動かすとフォームが安定せず弾きにくくなってしまうため、手首から先をしっかりと動かすように意識しましょう。

グリッサンド

グリッサンドは、弦を押さえている指を滑らせて音程を変える演奏テクニックです。スライドと似ていますが、グリッサンドは最初の音や次の音が決まっていないことが特徴です。

そのため、効果音的に使用するケースも多く、曲のイントロやアウトロ、ギターソロで雰囲気を出すために用いられることもあります。

ギターのレガートの練習方法

レガート奏法は、正しいフォームと指の動きを身につけることが上達への近道です。ここでは、レガートを練習する際のポイントを紹介します。

ハンマリングとプリングの練習方法

ハンマリングとプリングを駆使したフレーズの練習は、フォームを意識しながらゆっくりしたテンポで弾くことが大切です。

左手の指の動きに注意を向けながら、正しい指使いで音を出せているかチェックしましょう。慣れてきたら、徐々にテンポを上げていきます。音程やタイミングを意識しミスがあれば原因を考えて修正することが上達のコツです。

スライドの練習方法

スライドを練習する際は、最後の音がはっきり聞こえるようにすることがポイントです。スライドの練習でも最初はテンポを落とした状態から始めるとよいでしょう。

左手全体の動きを意識しながら、ガイド指を使って正確な音程を心がけてみてください。フレーズが安定してきたら徐々にテンポを上げていきます。

グリッサンドの練習方法

グリッサンドを演奏するときは、中指で弦を押さえたままスライドさせると弾きやすくなります。その時に余分な音が出ないように人差し指で他の弦をミュートすることがコツです。

グリッサンドの練習方法は下記の記事で紹介しているため、こちらを参考にしてみてください。

ギターのグリッサンドとは?やり方のコツやスライドの違いについて紹介

ギターのレガートを練習するコツ

レガートを練習する上で、いくつか押さえておきたいポイントがあります。ここではレガート演奏を上達させるためのコツを3つ紹介します。

力を入れすぎない

レガート奏法は、音をなめらかにつなぐ演奏方法です。そのため、力を入れすぎると動きが硬くなってしまい、早いフレーズも弾きにくくなってしまいます。

特にハンマリングやプリングは、ピッキングせずに音を出す奏法なので力を入れがちですが、なめらかに弾けるように脱力することが上達のポイントです。

ミュートをして余分な音を鳴らさない

レガートは右手と左手それぞれのミュートが重要なポイントになります。右手でピッキングするのであれば、弾かない弦に軽く触れた状態で弾くと不要な音が鳴りにくくなるでしょう。

左手についても鳴らさない弦があれば指先や指の腹部分で触れてミュートすることが大切です。レガートを練習するときはノイズが出ないようしっかりとミュートする癖をつけましょう。

最小限の動きで弾けるように意識する

勢いをつけようとして大きな動きで弾くと指が弦から離れて安定しなくなり、スムーズな演奏が難しくなります。また、動きが大きいと力みにもつながるため、なめらかに演奏するためにはなるべく最小限の動きで弾けるように練習しましょう。

最小限の動きでも音がしっかり出せるようになれば、よりスピーディーで滑らかなレガートが弾けるようになります。

まとめ

レガートは、ギターの表現力を大きく広げるテクニックです。ハンマリング、プリング、スライド、グリッサンドなど、様々な奏法を使い分けることで、ギターでしか表現できない滑らかなフレーズを奏でることができます。

レガートの練習では、正しいフォームと指の動きを身につけることが重要です。ゆっくりとしたテンポから始め、音程やタイミングを意識しながら徐々にスピードを上げていきましょう。

また、力を入れすぎない、ミュートを活用する、最小限の動きで弾くなど、いくつかのコツを意識することで、よりスムーズなレガート奏法が可能になります。

ギターの表現力を高めたい方は、ぜひ今回紹介した内容を参考にしてみてください。

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