ギターのチョーキングビブラートは、チョーキングで弦を引き上げて音程を上げ、その状態で弦を上下に揺らして音にビブラートを加えるテクニックです。音を揺らす幅やスピードを調整して表現力を高めます。
例えばGary Mooreの"Still Got The Blues"のイントロでもチョーキングビブラートを駆使した哀愁のある演奏が聴けます。チョーキングビブラートをマスターすれば、感情をこめたソロプレイやメロディーを弾く際に表現の幅が広がります。
この記事ではチョーキングビブラートの練習方法と練習のコツを紹介します。関連する技術としてチョーキングもありますので、以下のページも併せて確認してみてください。
ギターのチョーキングとは?やり方や練習のコツ、意味について紹介
この記事のポイント
ギターのチョーキングビブラートの練習方法
まずはチョーキングで音程を上げる練習をしましょう。弦を押さえた状態から、目標とする音(半音や全音)まで弦を引き上げます。その際に音程が正確に上がっているか確認することもポイントです。
最初は慣れないかもしれませんが、各弦とフレットでのチョーキングを繰り返し、力加減を調整してスムーズな動作を身に付けるまで続けてみてください。
次にチョーキングした状態で弦を上下に揺らし、音にビブラートを加えます。このとき、手首や指を使って均一な揺らぎを作ることがポイントです。
ギターのチョーキングビブラートを練習するコツ
チョーキングビブラートを効果的に練習し、上達するためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、練習時に意識すべきコツを詳しく解説します。
正確な音程を意識する
チョーキングビブラートの基本は、正確な音程でチョーキングすることです。目標の音程(半音や全音)にしっかりと到達するためには、各フレットでのチョーキングを繰り返し練習し、弦をどれだけ引き上げれば良いかを感覚的に身につけていきましょう。
目標音程と実際に出ている音を耳で確認しながら練習すると音感が鍛えられます。
ビブラートをかけるときは手首を使う
ビブラートは指だけでなく手首を使うと動きが安定します。手首を使う練習を取り入れ、力みすぎずにスムーズに動かせるよう意識しましょう。手首の動きが柔軟になれば、音程の揺れが自然になり、指だけでビブラートを行うよりも長時間安定して弾けるようになります。
練習では必ずメトロノームを使う
ビブラートは感情的な演奏に不可欠ですが、リズムが不安定だと音が乱れる原因になります。メトロノームを使って、最初はゆっくりとしたリズムで揺らし、次第にテンポを上げて練習しましょう。一定のリズムで滑らかなビブラートができるようになります。また、安定したリズム感を持つことで、音楽全体の演奏もより豊かになります。
チョーキングするときは力見すぎない
チョーキングビブラートでは、強すぎる力で弦を引き上げたり揺らしたりすると、音が不安定になったり、手や指が疲れやすくなります。練習するときは必要以上に力を入れず、適度な力加減で弦を押さえたり引き上げたりしましょう。長時間の演奏でも疲れにくく、より美しい音色を保つことができます。
慣れてきたらスピードを変えて抑揚をつける
チョーキングビブラートのスピードは、曲やフレーズに応じて変えることで、感情表現を豊かにできます。例えばゆっくりとしたビブラートは感傷的な雰囲気を生み出し、速いビブラートはより緊張感のあるサウンドを生み出します。最初はゆっくりと練習し次第にスピードを上げて練習してみてください。さまざまなテンポに対応できる技術が身につきます。
まとめ
ギターのチョーキングビブラートは、ソロやメロディーに感情を込めるための重要な技術です。正確な音程でチョーキングし、手首を使って安定したビブラートをかけることが基本となります。
練習の際は、メトロノームを使ってリズム感を養い、力みすぎずに適度な力加減で演奏することが大切です。また、スピードを変えて抑揚をつけることで、より豊かな表現が可能になります。
チョーキングビブラートをマスターすることで、ギター演奏に新たな表現の幅が加わります。ぜひ、この記事で紹介した練習方法やコツを参考に、日々の練習に取り入れてみてください。