2001年にYAMAHAが販売開始したサイレントギター。
通常のギターの10分の1の音量で演奏できることから、自宅練習を希望するギタリストを中心に累計10万本以上売れた人気ギターです。
ここでは、YAMAHAサイレントギターについて紹介します。
この記事のポイント
YAMAHAのサイレントギターとは
サイレントギターとは、アコースティックギターを非常に小さな音量で演奏できるYAMAHAのギターです。アンプやヘッドフォンに繋げばアコースティックサウンドを楽しめるため、自宅でギターを演奏したいギタリストを中心に人気になりました。
サイレントギターの種類
現行のYAMAHAのサイレントギターはSLG200S(スチール弦)とSLG200N(ナイロン弦)があります。
ギターのモデル |
弦の種類 |
SLG100S |
スチール弦 |
SLG200S |
スチール弦 |
SLG100N |
ナイロン弦 |
SLG200N |
ナイロン弦 |
SLG100NW |
ナイロン弦 |
SLG200NW |
ナイロン弦 |
現在は生産完了品の100S(スチール弦)・100N(ナイロン弦)も同様です。前者はアコースティックギター、後者はクラシックギターのようなサウンドキャラクターを追求しています。
なお、NWシリーズはYAMAHAのクラシックギター開発者も携わっています。クラシックギター奏者でも自然に演奏できるネック指板、エレキギターのようなボディが特徴です。
サイレントギターの仕様
|
SLG200S |
SLG200N |
SLG200NW |
カラー |
ナチュラル、タバコブラウン、サンバースト、トランスルーセントブラック、クリムゾンレッドバースト |
ナチュラル、タバコブラウン、サンバースト、トランスルーセントブラック、クリムゾンレッドバースト |
ナチュラル |
ボディ |
マホガニー |
マホガニー |
マホガニー |
指板 |
ローズウッド&メイプル |
ローズウッド&メイプル |
ローズウッド&メイプル |
フレーム |
ローズウッド&メイプル |
ローズウッド&メイプル |
ローズウッド&メイプル |
糸巻 |
RM1242N-4 |
RM188NB-7B |
RM-1388G-7F |
弦 |
カスタムライトゲージ |
グランドコンサート |
グランドコンサート |
幅 |
356mm |
356mm |
356mm |
長さ |
978mm |
970mm |
970mm |
厚み |
85mm |
87mm |
87mm |
重量 |
2.1kg |
2.1kg |
2.1kg |
サイレントギターのバッテリーは単三電池2本(アルカリ乾電池22時間、ニッケル18時間)またはACアダプターで駆動します。
サイレントギターのピックアップ
YAMAHAの現行サイレントギター(SLG200シリーズ)は、SRTパワード・ピックアップ・システムを採用。アコースティックギターの自然な胴鳴りを再現しました。
SRTパワード・ピックアップ・システムは、ギター本体のサウンドをもとに空間やマイキングなどのサウンドを忠実になぞりました。リアリティのあるサウンドはピッキングニュアンスも高レベルで表現できます。
なお、プリアンプのコントロールパネルのほか、リバーブ・コーラスといったエフェクト機能、内臓チューナーも搭載しています。
実用性の高さから、ライブ・レコーディングにサイレントギターを使用するギタリストも少なくありません。自宅での生音あるいはヘッドフォンでの練習以外でも活躍するギターです。
YAMAHAサイレントギターの静粛性
サイレントギターはその名の通り生音が静かなギター。アパートやマンションに住んでいる人がギター練習をしても「うるさい」と苦情が来る心配はありません。 サイレントギターの静粛性の理由を紹介します。
サイレントギターが静かな理由
サイレントギターが静かな理由は、弦を弾いたときにボディが振動しないからです。 フレームだけのボディなので、アコースティックやクラシックギターのようなトップ・バック・サウンドホールの共鳴がありません。通常の10分の1の静粛性を実現しました。
YAMAHAが公式に提供する演奏動画を見ても、アコースティックギターやクラシックギターの生音とサイレントギターのボリューム差は一目瞭然。夜遅くまで練習しても近隣住民から苦情が来ることはまずありません。
エレキギターと静粛性を比較
サイレントギターは、エレキギターと比較して生音が大きいという意見もあります。サイレントギターのほうが太くかつ、鳴りのよいアコースティックギター用の弦を張るからです。 ただし、サイレントギターの音漏れは木造アパートで20dB、RCマンションで10dB程度。20dBでも寝息くらいの音量なので、音がうるさいと苦情が来ることはまず考えられません。
YAMAHAサイレントギターの買取価格と高く売るコツ
YAMAHAのサイレントギターは中古市場でも人気があり高額査定が期待できるギターです。楽器の買取屋さんでの買取事例と高額査定のコツを紹介します。
YAMAHA SLG-200Sの買取価格
楽器の買取屋さんでは、25,000円でYAMAHA サイレントギター SLG-200Sを買取しました。
買取価格の相場の上限と言われるメーカー希望小売価格の30%程度です。 傷や汚れは見られますが、サウンドチェック時に問題は見られませんでした。中古市場で人気が高いサイレントギターなので高額査定ができた事例です。
YAMAHA/ヤマハ サイレントギター SLG200S
サイレントギターを高く売るコツ
サイレントギターを高く売るコツは美観と電装系の状態です。特に、ピックアップや配線などの電装系は動作に問題がないことが求められます。 サイレントギターは、自宅練習用にアンプやヘッドフォンと繋ぐ人が少なくありません。また、AUX INからiPhoneやiPodと接続する人もいます。そのため、サウンドチェックは入念に行います。
サイレントギターの買取は楽器の買取屋さん
楽器の買取屋さんでは、サイレントギターの高額買取事例があります。音が出ない状態でも査定するので、まずは処分せずお問い合わせください。