楽器の上達には日々の練習が欠かせませんが、楽器の音量が気になって練習しづらいのが実情です。
特に管楽器や打楽器など音量の大きい楽器は、騒音トラブルにもつながるため、なかなか家で練習できない人も多いのではないでしょうか?
そんな時は、音楽スタジオやカラオケ店、公民館など、自宅以外の練習場所を探しましょう。ほかにも公園や車の中であれば、お金もかからず無料で楽器の練習ができるでしょう。
この記事では楽器の練習場所に悩んでいる人に向けて、おすすめの練習場所を紹介します。
自宅での練習方法や自宅以外の場所で練習する際の注意点も紹介していますので、楽器の練習を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事のポイント
おすすめの楽器の練習場所
自宅 |
スタジオ |
カラオケ |
公民館 |
公園 |
河川敷や海岸 |
車の中 |
|
メリット |
・遠出する必要が無く気軽に練習しやすい |
・演奏に必要な設備や機材が整っている ・ピアノやドラムの練習ができる |
・24時間営業のお店が多い ・カラオケに合わせて練習ができる |
・金額が安め ・施設によってはピアノやドラムの練習ができる |
・開放感がある ・施設の数が多く、近場で練習場所を見つけやすい |
・人目が付きにくい ・場所によっては音が反響しやすい |
・遠出をする必要が無い ・人目を気にせずに練習できる |
デメリット |
・近隣の環境や時間帯によっては練習が難しい |
・スタジオによっては利用料金が高め ・近隣に店舗が無いと遠出が必要 |
・周囲の音が聞こえやすい ・お店によっては練習できない |
・部屋が限られていて予約がとりづらい ・楽器の状態が悪い場合がある |
・天気によっては練習できない ・時間帯によっては練習が難しい |
・砂や潮風で楽器が傷むリスクがある |
・立って演奏ができない ・大きな楽器の練習には不向き |
料金 |
無料 |
500円~1500円/1時間 |
300~1000円/1時間 |
300円前後~2,000円/3時間 |
無料 |
無料 |
無料 |
屋内/屋外 |
屋内 |
屋内 |
屋内 |
屋内 |
屋外 |
屋外 |
屋内 |
自宅
自宅は最も手軽な練習場所ですが、周辺環境や時間帯によっては楽器の練習が難しい場合もあるかもしれません。
自宅で練習する際は、ミュートやヘッドフォンなど楽器の音量を抑える以外にも、環境を変えることも方法です。
それぞれどのような方法があるのか見ていきましょう。
ミュートやヘッドフォンを使用する
楽器の練習を自宅で快適に行うためには、ミュートや防音装置が有効です。
たとえば、トランペットやサックスにミュートを取り付けると、ベルから発生する音量が抑えられます。
ほかにもアコースティックギターやピアノにも消音器はあるため、生音が大きい楽器でも環境次第では自宅で練習しやすいでしょう。
また、エレキギターや電子キーボードなどはもともと生音が小さいため、ヘッドフォンを使用して練習すれば、周囲を気にせずに演奏しやすいでしょう。
防音ブースをレンタルする
自宅での楽器練習におすすめなのが、防音ブースのレンタルです。防音ブースは家の中に設置ができ、近隣への騒音を気にせず手軽に練習できます。
また、組み立て式の防音ブースであれば、工事不要で賃貸住宅でも原状復帰がしやすいでしょう。
防音ブースは基本的に一人用となるため、ギターやサックスなど広いスペースを必要としない楽器であれば十分に練習できます。
一方、ドラムセットやピアノといった大型楽器の練習は難しいため注意しましょう。
なお、レンタル代はブースの大きさや機能により異なるものの、月々1万円から利用できるものがほとんどです。
楽器演奏可能な物件なら練習OK
楽器の練習を優先したいのであれば、賃貸物件へ住むことも選択肢です。一部の賃貸住宅では楽器の演奏が許可されており、集合住宅であっても楽器の演奏や練習ができる物件があります。
また、このような演奏可能な物件は、音楽大学の周辺に多く、近隣住民との理解も得やすいこともメリットです。
ただし、ドラムのような音量や振動が大きく、近隣に響きやすい楽器には、制限がある場合もあります。楽器の演奏を目的に部屋を選ぶ場合は、防音性能や使用可能な楽器も確認したうえで探すと、演奏の制約もなく希望の物件を見つけやすいでしょう。
スタジオ
楽器練習専用のレンタルスタジオは防音性が高く、近隣への音漏れを気にせず集中して練習できます。
またスタジオにはアンプやミキサーなどの機材が備えられており、部屋によってはピアノやドラムといった楽器も用意されているため、自宅に楽器が無い人の練習にも適しています。
ほかにも個人練習だけでなく、バンド練習や合奏の練習など、大人数での演奏もしやすいことも音楽スタジオの特徴です。
スタジオはプロのミュージシャンからアマチュアまで、さまざまなレベルのミュージシャンに利用されており、クリエイティブな音楽活動を支える重要な場となっています。
なお利用には料金がかかり、事前の予約も必要です。部屋の数も決まっているため、練習したい日程が決まっている場合は、希望の時間に埋まってしまわないように早めに予約をしておきましょう。
カラオケ店
歌を楽しむ施設の印象が強いカラオケ店ですが、お店によっては楽器の練習がOKな場合があります。カラオケの利用料金は、スタジオよりも手ごろな金額である場合が多く、店舗の数もスタジオより多いことがメリットです。
また、夜遅くまで営業している店舗も多いため、自分の好きな時間に練習しやすいでしょう。
さらに、一部のカラオケ機器にはエレキギターを接続できるものもあり、歌と楽器を同時に練習することもできます。
しかし、店舗によっては楽器の持ち込みがNGの場合や、ギターのみが許可される場合など、ルールが異なります。
そのためカラオケで楽器を練習したいのであれば、事前に店舗の規定を確認しておくとスムーズです。
公民館
自治体の公民館や文化会館には、楽器の練習ができる部屋を借りられる場合があります。また、ピアノやドラムが備え付けられた場合もあるため、楽器を所有していなくても練習できる場合もあるでしょう。
ほかにも施設によっては広い部屋を利用でき、利用料もスタジオなどと比べると手ごろなため、なるべく練習の費用を抑えたい人にもおすすめです。
ただし、施設によっては部屋の数が限られており、人気のある時間帯は予約がすぐに埋まることも考えられます。
楽器の練習で施設の利用を考えているのであれば、事前に楽器の演奏が可能かどうかを確認したうえで予約しましょう。
公園
公園は誰でも利用できる公共の施設なので、お金をかけず楽器の練習ができます。外なので開放感はあるものの、天候に左右されやすく、雨の日だと練習はできないでしょう。
また、一部の公園では楽器演奏が禁止される場合もあります。楽器は大きな音が出るので、周囲への迷惑を避け、公園のルールを守ったうえで練習することが重要です。
楽器の練習がOKな場合でも、時間帯によっては近隣住民の方への迷惑になるため、節度を守って利用しましょう。
河川敷や海岸
河川敷や海岸は公園よりも人が少ない場所が多く、人目を気にせず楽器練習がしやすい場所といえるでしょう。また、橋の下や高架橋の下は反響があるため、自分の音が聞きやすい環境です。
ただし、砂浜や潮風の影響で楽器が傷む可能性があるため、長時間の練習は避けるなど、工夫して利用しましょう。
車の中
車の中でも窓を閉めれば周囲への音漏れが少なく、プライバシーを確保した状態で練習ができます。自宅の駐車場なら気軽に利用でき、遠出の必要もありません。
ただし、車内はスペースが限られており、トランペットやサックスのような小型の楽器の場合でも立って演奏することは難しいでしょう。
また、チューバやコントラバスのような大型の楽器は、スペースの関係で車内での練習が難しい点には留意しましょう。
楽器の練習場所に関するよくある質問
ここでは楽器の練習場所に関してよくある質問とその回答を紹介します。
楽器を吹ける練習場所は?
管楽器のような生音の大きな楽器は、防音性を意識して練習場所を選びましょう。
たとえば音楽スタジオやカラオケ店などは、防音性が高く、大きな音で演奏することを前提に設計されているため、周囲を気にせずに練習でき、複数人でも演奏しやすいでしょう。
また、周囲に住宅の少ない公園や河川敷で練習する方法もあります。ただし、カラオケ店や公園によっては、楽器の演奏がNGの場合もあります。
もし楽器の練習を考えているのであれば、事前にルールを確認したうえで練習しましょう。
一人で練習するならどこ?
自宅は最も手軽で、一人で楽器を練習する場所として適しています。しかし、自宅での練習が難しい場合もあるかもしれません。
そんな時は、車の中や個人料金が設定されているカラオケ店などが周囲に音を聴かれる心配もなくおすすめです。
また、音楽スタジオも個人練習料金として、通常よりもリーズナブルな料金設定がされている場合があります。練習場所は楽器や練習目的によっても異なるため、自分に合った場所を見つけてみましょう。
安いまたは無料で練習できる場所は?
安くまたは無料で楽器を練習できる場所は複数あります。たとえば自宅や車の中であれば、練習の費用はかかりません。
また、公園や河川敷も無料で利用できますが、公共の場なので人通りや時間帯には気を付け、ルールを守りながら練習しましょう。
ほかにも公共施設として楽器の演奏ができる公民館の部屋をレンタルできる場合もあります。公民館の利用料金はカラオケやスタジオと比較して手ごろな料金で設定されていることがほとんどなので、なるべく費用を抑えて楽器の練習をしたい人にもおすすめです。
まとめ
自宅は一番手軽な楽器の練習場所ですが、周囲の環境や設備の問題で練習できない場合は、ミュートやヘッドフォンの利用、防音ブースのレンタルなど、周囲に音が響かないように対策しましょう。
自宅で練習が難しいのであれば、音楽スタジオやカラオケなどを利用すれば、周りを気にする必要が無く、練習もしやすいでしょう。
ほかにも公園や河川敷、車の中など、場所によってはお金をかけずに練習ができます。
ただし、公園のような公共の施設は、楽器の演奏がNGになっている場合もあります。公共の施設で練習したいのであれば、今回紹介した内容を参考に、前もってルールも確認しておきましょう。