ブリッジミュートとは、その名の通りブリッジ側に手の側面を置き弦をミュートしながら演奏する方法です。ズンズンとした締まったサウンドが出せるため、ロックを中心に幅広く用いられています。
MONGOL800の代表曲「小さな恋のうた」では、冒頭からブリッジミュートを利かせた緩急のある演奏を聴くことができます。
一方、ミュートしたまま音量や音程をキープするためには、それなりの練習が必要です。まずはピッキングの位置やミュートの強さを意識しながら練習してみましょう。
この記事では、ブリッジミュートの練習方法と練習のコツを紹介します。ブリッジミュートに挑戦したい初心者は、最後までご覧ください。
この記事のポイント
ブリッジミュートのやり方
上の画像はパワーコードを駆使したブリッジミュートの練習フレーズです。頭の音以外はブリッジミュートで弾くため、サウンドの違いを確かめながら練習してみましょう。
最初は全てダウンピッキングで弾くと初心者でも弾きやすいでしょう。まずは80程度のBPMから練習していき、慣れてきたら少しずつ速くしてみてください。
ブリッジミュートを練習するコツ
ブリッジミュートを練習する際は、下記のポイントを意識してみてください。
- ミュートする位置を探しながら練習する
- 手首の動きを意識しながら練習する
- ピックを当てる角度を意識する
- ダウンピッキングとアップピッキングを分けて練習する
- 力を入れすぎない
ここではそれぞれのコツを紹介します。
ミュートする位置を探しながら練習する
ミュートしながら演奏するブリッジミュートは、右手を置く位置によってサウンドが大きく変わります。ミュートする手がブリッジ側に近すぎるとミュートが弱くなり、締まりのない音になり迫力も出ません。
反対にヘッド側に近すぎるとミュートされすぎてしまって音程感が薄くなります。
また、ミュートする位置によって演奏のしやすさも変わるので、練習しながら色んなポジションを探してみて、ちょうど良い位置を見つけましょう。
慣れてくるとサウンドの変化に気づいて位置を使い分けられるようになります。
手首の動きを意識しながら練習する
ブリッジミュートはピックを持つ手でミュートしたまま演奏するため、手首の動きが重要です。動きに制限が出るからといって小さな動きで演奏すると、ピッキングやリズムが不安定になります。
ブリッジミュートを演奏するときは、手首の関節を駆使してピッキングするように心がけましょう。
ピックを当てる角度を意識する
ピックの角度は弦に対して垂直に当たるように意識すると均等な音が出しやすくなります。その際にピックが深く当たりすぎないように注意すると、余分な引っかかりが起きにくくスムーズに演奏できます。
ピックの角度を変えると表現に幅が出ますが、最初は均等な音が出せるように練習しましょう。
ダウンピッキングとアップピッキングを分けて練習する
ダウンピッキングとアップピッキングはそれぞれ動きが異なるため、別々で練習して慣れてきたら組み合わせて練習する方法もおすすめです。
最初は力の入れやすいダウンピッキングから練習すると、リズムキープやミュートのコツを掴みやすいでしょう。慣れてきたら少し難易度の高いアップピッキングに挑戦してみましょう。
力を入れすぎない
ミュートする手は強く押し付けてしまうとミュートされすぎてしまい、サスティーンが伸びず音程も悪くなってしまいます。
ミュートの強さは力の入れ具合ではなく手の位置で調整しましょう。またピッキングも力を入れて弾いてしまうと動きが硬くなってしまい、リズムキープや素早いピッキングが難しくなります。
ブリッジミュートを練習するときは、力の入れすぎに注意して演奏しましょう。
よくある質問
最後にブリッジミュートに関するよくある質問とその回答を紹介します。
ブリッジミュートとカッティングの違いは?
ブリッジミュートはその名の通りブリッジを押えてミュートしたままギターを演奏するテクニックです。一方カッティングはミュートを織り交ぜてリズミカルに演奏する方法となります。
どちらもロックを中心に幅広いジャンルで使用されますが、サウンドは大きく異なります。カッティングについては下記の記事でも詳しく紹介していますので、気になる人はこちらも確認してみて下さい。
アコギやベースでブリッジミュートを弾くコツは?
アコギやベースでも基本的なブリッジミュートの弾き方はエレキギターと同じです。この記事で紹介したフレーズやコツを参考に挑戦してみましょう。
一方エレキギターとは違い指弾きでブリッジミュートを行う場合があるでしょう。その際は右手の側面を弦に触れた状態で弾くと、ピックで弾いたときと同じようなミュートの効果が得られます。
まとめ
ブリッジミュートは、ロックサウンドに欠かせないテクニックです。この記事では、ブリッジミュートの練習方法やコツを紹介しました。
ミュートする位置や手首の動き、ピックの角度などを意識することで、より効果的にブリッジミュートを演奏できます。
ブリッジミュートをマスターするには、地道な練習が大切です。焦らず練習を重ね、自分にとって最適な演奏方法を見つけていきましょう。