コンパクトエフェクターの中でも、最も知名度が高いと言ってもいい「BOSS」。そんなBOSSのエフェクターの中でも、「SG‐1」というエフェクターをご存知でしょうか。
SG‐1とは、slow gearのことで、ボリューム奏法、ヴァイオリン奏法を自動でできるエフェクターです。
今回は、幻のエフェクターとも呼ばれている、「BOSS SG-1」の高額買取査定の理由に関して解説していきます。
この記事のポイント
BOSS SG-1はコレクター人気が非常に高い
「BOSS SG-1」は販売期間が非常に短く、現在ほとんど市場に出回っていません。そのため、コレクター人気が高く、幻のエフェクターなどと呼ばれています。
実用性が高くプロミュージシャンから支持があるというよりは、ヴィンテージエフェクターコレクターから人気の高いエフェクターです。
BOSS SG-1高額買取の理由
BOSS SG-1の高額買取の理由を、さらに深掘りしていきます。
ヴァイオリン奏法・ボリューム奏法を再現できる珍しいエフェクター
ヴァイオリン奏法の効果を得られるエフェクターは非常に珍しく、用途が限定的なこともあり、ほとんど流通していません。
類似の効果が得られるものの中にはグヤトーンのSV2がありますが、作りの重厚感、ヴィンテージ価値が違います。
ボリュームペダルでもヴァイオリン奏法は可能ですが、それだけコンパクトエフェクターに魅力を感じる人が多いということですね。
極端に短い生産期間のため希少価値が高い
BOSS SG-1は、オートでのヴァイオリン奏法ができる機能のみで、発売当時人気がありませんでした。そのため、販売期間は1979年5月~1982年の2月と短く、これが幻のエフェクターと呼ばれる理由です。
実際に市場に出回っている個体を見たことがある人は、少ないのではないでしょうか?
銀ネジとクリアスイッチ搭載
BOSSのエフェクターは、80年代前半よりも前に作られたものの電池交換用のフタに、銀のネジが付いています。これはBOSSの中でも初期の仕様となっており、人気が高いです。同様に、内部のスイッチにはスケルトンスイッチという透明なスイッチが採用されており、こちらも激レア。
BOSS SG-1のほとんどが銀ネジ仕様となっているため希少価値が高く、高価買取されています。
復刻はされず、マルチエフェクターに搭載される
BOSS SG-1は、1979年からわずか3年しか生産されず、その後も復刻されることはありませんでした。その代わりに、多くのBOSSマルチエフェクター内部に搭載されています。
SG-1の機能を使いたいだけならBOSS製のマルチエフェクターを購入すれば解決しますが、だからといってSG-1の価格が下がることはありません。それだけヴィンテージとしての価値が高いことがわかります。
BOSS SG-1の歴史
BOSS SG‐1販売当時の音楽シーンを振り返り、高額買取の理由を解説していきます。
販売当時フュージョンが流行していた
BOSS SG‐1販売当時は、フュージョンが流行していました。フュージョン界の人気ギタリストといえば高中正義が挙げられます。1979年にリリースされたアルバム、『JOLLY JIVE』の中の、『珊瑚礁の妖精』ではとくにボリューム奏法が多用されています。
80年代当時の映像は確認できませんが、ライブでストラトのボリュームノブに小指を添えながら、『珊瑚礁の妖精』を弾いているシーンが確認できます。当時ボリュームノブを操作しながら演奏が不可能なレスポールタイプを使用していた人には、BOSS SG‐1を利用していた人も多かったのではないでしょうか。
しかし、そこから音楽の流行はヘヴィメタルに移っていきます。使用機会の少ないBOSS SG‐1は注目を浴びる機会が少なくなり、生産停止となってしまいます。
生産停止後に人気が出る
その次にボリューム奏法が注目されたのは、イングウェイ・マルムスティーンが登場してからです。1984年に第一作目のソロアルバムとして販売された『ライジング・フォース』の1曲目となる『ブラックスター』でもボリューム奏法が使われています。
しかし、84年には販売が停止しており、そのとき再度BOSS SG-1が注目を浴びます。
BOSS SG-1は楽器の買取屋さんが高価買取
BOSS SG-1は、決して使い勝手の良いエフェクターとはいえません。今、改めて使うにしても代用できる機材は多いですし、汎用性が高いわけではないでしょう。
しかし、希少性が高く、一部のファンから人気が高い幻のヴィンテージペダルです。
生産は終了しているため、中古市場でも高価買取を期待できます。傷・汚れがあっても、高価買取が期待できるモデルなので、BOSS SG-1をお持ちの方は売却を検討してみてください。
楽器の買取屋さんではBOSS SG-1の高価買取も行っていますので、お問い合わせをいただけるようなら以下のページをご確認のうえお電話ください。
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