保証書があるとギターの買取価格が高くなるのではないかと考える方もいます。実は、保証書により査定額アップする事例もありました。ここでは、ギターの買取価格に保証書が与える影響を紹介します。
この記事のポイント
保証書があるとギターの買取価格を高くなる理由
保証書があるとギターの買取価格を高くなると言われる理由は査定の手間が削減できるからです。新品ギターがいつ購入されたのか、本当に価値あるヴィンテージギターかを保証する役割があります。
ギターの買取査定の手間を保証書が削減
新品のギターを楽器屋さんで購入したときについてくる保証書は、ギターの査定の手間を削減します。ギターの型番や購入時期もすぐに確認できるため査定時間も短く正確です。楽器店からすると査定にもコストがかかるので、保証書があるギターは高く買取しやすいと言えます。
ヴィンテージギターの信頼を高める保証書
ヴィンテージギターの場合、オーナーが何度も変わった中古ギターの可能性もあります。新品の楽器屋さんの保証書があることは稀ですが、別の楽器屋さんで中古保証をもらっているかもしれません。他の楽器屋さんの査定はヴィンテージギターの査定時に参考になるので保証書があると買取価格に好影響を与えます。
ギターの保証書の役割
本来、保証書は購入した人のギターが故障したときに修理する役割です。ギターの保証書の役割を紹介します。
保証書は期間内の無償修理ができる購入証明書
ギターブランドによる保証書は期間内の無償修理に対応する役割があります。ブランド側が定める保証範囲内の修理に限りますが、なぜ修理を受け付けているのでしょうか。
初期不良の故障が保証の対象
新品ギターの故障の多くは製造段階での初期不良です。たとえば、買ったばかりなのにピックアップや電気系統の原因で音が出ない、特定のフレットだけビビるなどの故障は、オーナー側の瑕疵ではないと考えられます。そこで、初期不良の故障を対象にギターの無償修理に対応しているのです。
フェンダーのギター保証書
ギターやアンプ、エフェクターの故障は大半が新品購入時から2年以内に発生しています。
たとえば、Fender(フェンダー)およびSquier(スクワイヤー)社は2年間の保証期間を設けることとしました。製造上の不備による初期不良のギターを保証するためです。
公式サイトに記載の通り、2017年2月以降の新品購入ギターに限りますが2年間の保証規定があります。購入日を証明するためにも保証書は保管しておきましょう。
参考サイト:Fender|Fender®/Squier®製品の保証規定
自分で壊した場合は保証外
基本的にギターの保証が適用される範囲は製造段階の初期不良です。そのため、自分で故意あるいは事故で壊したギターは保証内で修理を受けることができません。
たとえば、弦高調整のために六角レンチでねじを回した結果、ねじにヒビが入って故障してしまったというケースがありました。正しくないメンテナンス方法で壊した場合は故意に壊したと取られてしまいかねません。
保証書で弦交換・保証対象外の修理も割引
ブランド保証書だけでなく楽器屋さん独自の保証書もあります。楽器屋さんの保証事例は以下のようなケースが挙げられます。
- 期間内の弦交換無料
- ブランド側が保証外の修理も無料・割引
- オーバーホール料金の割引
ギターオーナーに対するロイヤリティ向上のために楽器屋さんが独自保証を付けています。ギター買取価格には影響を与えにくいですが、どこで購入されたのかという意味では保証書の役割があります。
中古ギターの保証
ギターの保証書が付くのは新品だけではありません。中古ギターでも保証書が付くケースがあります。
中古楽器店の保証
中古楽器店が中古ギターに対して保証書を用意するケースもあります。お店は中古ギターとして売りますがまったく保証しないのは次の買主に不誠実だからです。たとえば、半年以内の動作不具合が起きた場合などの保証をします。
最初のオーナー以外への保証適用
ギターの保証書は最初のオーナー以外に適用されないと考えるかもしれません。しかし、中古ギターでも保証書に「最初のオーナー以外も保証書の適用が可能」という旨の記載があれば保証は受けられます。そのため、中古ギターでもブランドの保証書があると買取価格が高くなることがあるのです。
ギター買取時は保証書や付属品を揃えること
保証書があるとギターの買取価格は高くなります。また、保証書に限らず付属品を用意しておくと査定額がアップすることは多いです。査定に出す前に保証書や付属品を用意してギター買取を依頼しましょう。なお、ほかにも査定前にチェックしておきたいポイントは以下のページにまとめました。
傷あり・弦なし・ネック折れ・改造・付属品なしギターの買取チェックポイント