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ドラムの叩き方とは?初心者が知りたい基本や練習のコツを紹介

ドラムは、バンド演奏の要となるリズム楽器です。力強いビートを刻むバスドラムから繊細なシンバルワークまで、多彩な音色を操ることができます。

ドラムを叩くにはそれぞれのパーツごとに最適な叩き方を知ったうえで基本的なリズムを練習することがコツです。

今回は、ドラムの基本的な叩き方から練習方法まで、初心者の方でも理解しやすいように解説していきます。

 

ドラムを叩く前に知っておきたい基礎

ドラムを始める前に、まずは正しい姿勢とスティックの握り方を身につけることが重要です。ここでは実際にドラムをたたく前に知っておきたい基礎を紹介します。

 

ドラムスティックの握り方

ドラムスティックの正しい握り方は、基本的に「マッチド・グリップ」と「トラディショナル・グリップ」の2種類があります。

そのなかでもマッチド・グリップは、両手で同じ握り方をするドラムスティックの基本的な握り方です。

まず、スティックの1/3ほどの位置を持ち、親指と人差し指で軽く挟みます。残りの中指、薬指、小指は、スティックを支えるように軽く握りこむのがポイントです。

スティックを振る際は、手首を自然に使い、リラックスした状態で動かすことがコツです。

 

ドラムの基本姿勢と構え方

ドラムを演奏する際の基本的な姿勢は、リラックスしつつ安定した状態を保つことが重要です。

まず、椅子に深く座り、背筋を伸ばしますが、肩は力を抜いて自然に下ろします。

両足は床にしっかりとつけ、ペダルに向かって自然な位置に置きます。足の間隔は肩幅程度が理想的です。

スティックを持った両手は、リラックスした状態でドラムセットの中央に構え、ひじを軽く曲げます。

全体的に力まず、動きやすい姿勢を保つことが、長時間の演奏でも疲れにくいポイントです。

 

ドラムの叩き方

ドラムセットは複数のパーツで構成されており、それぞれに適切な叩き方があります

各パーツの特徴を理解し、適切な奏法を身につけることで、より豊かな演奏が可能になります。ここではそれぞれの叩き方を紹介します。

 

スネアドラムの叩き方

スネアドラムを叩く際は、まずドラムの中心を狙ってスティックを振り下ろします。

手首の動きを使ってリラックスした状態で叩くことが大切です。

スティックがドラムヘッドに当たるときには、余計な力を入れずに自然に跳ね返るようにします。

ドラムヘッドの中心付近で叩くと深い音が、やや外側で叩くと軽い音が出せます。音のバリエーションを意識しながら練習しましょう。

 

ハイハットの叩き方

ハイハットを叩く際は、シンバルの端にスティックを当てるようにし、軽く手首を使って振り下ろします。

ハイハットはペダルで開閉ができるので、ペダルを踏んでシンバルを閉じた状態で叩くと、タイトでシャープな音が出ます。

逆に、ペダルを少し離してシンバルを開けると、少し広がった音が得られます。最初に練習するときは、リズムがわかりやすいように閉じた状態で練習するのがコツです。

 

バスドラムの叩き方

バスドラムを叩く際は、ペダルを使ってビーター(打撃部)をドラムヘッドに当てます。

ペダルは、足の前半分、特につま先から土踏まずのあたりで踏むのが一般的です。

ペダルの中央やや前寄りの部分に足を置き、つま先を使って軽く踏み込むと、コントロールがしやすくなります。

 

シンバルの叩き方

シンバルを叩く際は、スティックの先端をシンバルの縁や表面に軽く当てます。縁を叩くとシャープで明るい音が、シンバル中央寄りを叩くとやや落ち着いた音が出ます。

手首を使い、無理に力を入れず、スティックがシンバルから自然に跳ね返るようにします。

クラッシュシンバルの場合は、スティックを斜めに当てて、滑らかに音を広げます。ライドシンバルを叩く際は、スティックの先端をシンバルの表面やカップ部分に当てます。

リズムや曲のニュアンスに合わせて、どの部分を叩くかを意識しながら演奏してみてください。

 

タムの叩き方

タムを叩く際は、スティックをタムの中心付近に当てて、しっかりとした音を出します。

手首を使って、スティックが自然に跳ね返るようにし、力を入れすぎないように気をつけましょう。

中央を叩くと深い音が、外側を叩くと軽い音が出ます。

複数のタムを使う際は、スムーズに移動しながらリズムを崩さないように意識し、スティックの角度や叩く力を調整してバランスの良い演奏を心がけましょう。

 

ドラムの練習方法

基本的なリズムパターンの習得は、ドラム演奏の基礎となります。8ビートや16ビートといった基本リズムを確実に身につけることで、さまざまな曲に対応できる技術が養われます。

 

8ビートの練習方法

ドラムの基本的な8ビート練習は、ハイハット、スネア、バスドラムの組み合わせです。

ハイハットは8分音符で叩き、スネアは2拍目と4拍目、バスドラムは1拍目と3拍目に打ちます。

慣れてきたら、バスドラムの追加やハイハットの開閉で変化をつけましょう。

練習はテンポを遅くし、メトロノームを使ってリズムを安定させ、リラックスして行うことが大切です。

ドラムの8ビートとは?初心者が知りたいやり方や練習方法を解説

 

16ビートの練習方法

ドラムの16ビート基本練習は、ハイハットを16分音符で叩き、スネアを2拍目と4拍目、バスドラムを1拍目と3拍目に打ちます。

慣れたらバスドラムの追加やハイハットの開閉で変化を加えましょう。

練習時はテンポをゆっくりにし、メトロノームを使ってリズムを安定させ、リラックスして演奏することが大切です。

 

ドラムを上手に叩くコツ

ドラムの上達には、正しい基本姿勢と練習方法を身につけることが不可欠です。ここでは、効率的に技術を向上させるためのポイントを紹介していきます。

 

グリップを確認しながら練習する

正しいスティックの握り方は、ドラムを効率よく叩くための基本です。力を入れすぎると動きが硬くなり、手首や腕に負担がかかります。

逆に力が抜けすぎるとコントロールが難しくなります。スティックは指と親指で軽く挟み、手首を中心に動かすのが理想的です。

緩めながらも安定したグリップを保つことで、速いビートや複雑なフィルインでも対応できる柔軟なプレイが可能になります。

 

メトロノームを使いテンポキープしながら練習する

テンポの安定性は、リズムを刻む楽器であるドラムにおいて最も重要です。

演奏中に速くなったり遅くなったりしないように、メトロノームを使って練習することが効果的です。

特に、ゆっくりとしたテンポで練習することで、細かいニュアンスを確認し、リズムの精度を高めることができます。

キープ力を身につけると、バンド全体の演奏が引き締まり、他のメンバーとの一体感も向上します。

 

ダイナミクスを意識する

強弱(ダイナミクス)のコントロールは、ドラム演奏に表現力を加える上で重要です。

単調な叩き方ではなく、曲の盛り上がりや静かな部分に合わせて音量を調整することで、演奏にメリハリがつきます。

また、他の楽器とバランスを取りながら、どのパートで目立つべきか、控えるべきかを考えることもポイントです。

音色はスティックの持ち方や叩く位置(リムショットなど)でも変化させられます。

 

まとめ

ドラムの基本的な叩き方は、正しい姿勢とスティックの握り方から始まります。

各パーツの特性を理解し、適切な奏法を身につけることで、より豊かな演奏ができるようになります。

練習においては、メトロノームを活用しながらテンポの安定性を高め、手足の独立した動きを意識しましょう。

基礎をしっかりと固め、継続的な練習を重ねることで確実に上達できます。

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